カフェを臨場感たっぷりに! 照明で彩る背景描写テクニック

建築知識2024年5月号の特集は「映える建物を描く技術」です。本号では、用途ごとの照明の解説や、イラストを描く際の色と光のテクニックを特集。建物をもっと魅力的に描きたい方におすすめの一冊です。今回は中身を特別に「チラ見せ」します!

次の新刊は、推しと推しが都会のおしゃれなカフェでデートする話!
でも私、背景を描くのが苦手なんだよなあ。とりあえずテーブルと椅子を描いてみたけど、なにか物足りない気がする……。

 

 

 

それは照明です!!!

 

 

!?

 

 

私は照明の妖精!!!私と一緒にカフェの照明を学びましょう!!!

 

 

【登場人物】

主人公。仕事の合間にiPadでマンガを描くのが生きがい

 

 

 

照明の妖精(白熱電球)。近年LEDに覇権の座を奪われ、数年後には滅びる運命

 

カジュアルなカフェの照明とは?

飲食店の照明は、以下の3つがポイント。
①食事がおいしそうに見えること、
②テーブルを囲んだ人々の顔がよく見えること、
③空間の雰囲気を快適にすること。

加えて、料理の種類や利用シーンに応じて、照明を含む内装に特徴がつけられています。

カフェの照明の場合、カジュアルにくつろげる空間づくりが基本。

自然光は人工照明に比べて圧倒的に明るいため、昼は自然光を十分に活用できるような配置になっています。ただし、窓から自然光が入る場合でも、テーブル上のペンダントライトなどは店内の明るい雰囲気の演出に重要な要素です。

壁面には上下に光を放つブラケットライトや、個性的なデザインのペンダントライトが設置されます。昼の店内に明るい印象を付加するためにも重要な要素です。

落ち着いた雰囲気の店であれば、店内全体の照度が低く、暗い空間にすることが多いです。その場合、全般照明は必ずしも必要ではなく、テーブル面や壁面からの反射光、間接照明などでも十分です。

カフェにはどんな照明器具が使われる?

飲食店内を効果的に演出する照明計画では、場所ごとに適した器具の選択が重要。よく使われる照明器具の種類を把握して、つくりたい空間に応じて描き分けるとよいです。

【店内全体や壁面を照らすのに適した照明器具】

 

ダウンライト:孔を天井にあけ、天井内に埋め込んで取り付ける照明器具。

ブラケットライト:壁面に設置する照明器具。レンガタイルなど凹凸がある壁面に照明を当て、細かな陰影をつくることで空間のアクセントになる。

【テーブル上を照らすのに適した照明器具】

ペンダントライト:テーブル上を照らすとともに、店内のアイキャッチにもなる照明器具。店舗のテイストによってさまざまなデザインがある。

ユニバーサルダウンライト:角度が調整できるダウンライト。店内のテーブル配置の変更に対応しやすいのがメリット。

スポットライト:壁や商品などを集中して照らすことで、演出効果を高める。

 

テーブルの上にペンダントライトを描いて、カウンター下に間接照明の光を描いて……。すごい!ぐっとカフェっぽくなったよ!

 

照明メーカーのカタログを見て、描きたい雰囲気の店に合った形の照明を探すのも楽しいですよ!!!

 

 

背景を描くのって面白いね! 次は推しがバーでデートする話を描こうかな!

 

 

 

建築知識20245月号には、バーの照明の解説も掲載しています!!!

 

 

背景イラストのリアリティをアップする「色と光」のヒントが詰まった特集です!

建築知識2024年5月号では、「病院を描きたいけどリアルな照明配置か分からない……」といった、建物を描くときならではの疑問を解決できるよう、建物用途ごとの照明計画やインテリアの配色計画を詳しく解脱。そのほか、人気イラストレーターの実例による光と色の表現テクニックも盛りだくさん!


建築知識24/05 映える建物を描く技術

定価   1,800円+税
ページ数   138
判型    B
判発行年月   2024/04
ISBN 4910034290543