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建築家・林雅子氏設計の名作住宅「傾斜地を生かした家」
生活を豊かにするディテールを解説!
現在でも雑誌『建築知識』では、建物のディテールを豊富な図版で解説する特集を製作しています。
(建築知識2023年10月号など)
「傾斜地を生かした家」は、東京都世田谷区に建っていた延べ床面積約28坪の住宅建築の名作です。
自然の傾斜地をあえて整地せずプランニングに生かすことで、中央の吹き抜けを介して視線が抜ける豊かな内部空間と造成コストのカットを実現。
また、各部のディテールの積み重ねで快適な「住まい」としての設えがつくられています。
南面に設けられたぬれ縁は、2階の居室のバルコニーであると同時に、吹き抜けの居間の窓ガラスの手入れ用のメンテナンススペースも兼用。
手摺の高さは606㎜程度とやや低めですが、ヒノキ丸太が用いられ、十分な強度が確保されていました。
中二階の床は約39×121㎜の根太の上に荒床・畳を設置。根太の下にはスギ板ベニヤを張り1階の天井としています。
2階床面から1階天井面までが仕上げ併せて197㎜程度と、中2階部分の天井高が確保できるスリムな納めとなっていました。
食卓はカウンター式で、板面は床面から約727㎜の高さ。
台所の床はカウンターがある居間から約363㎜下がっています。
流し台の高さは床から約787㎜のため、食卓カウンターからは約303㎜下がっており、作業場と食卓の視線の高さが巧みに操作されていました。
切れ味鋭い批評から当時の建築界の雰囲気を感じる
「住まい」に求められるものとは?
建築評論家・建築史家として活躍した浜口隆一氏。
1958年に竣工した晴海アパートに対して、批評文を寄せています。
建築自体の高い完成度を認めつつも、「住まい」としての内部の設えについては鋭い意見を述べています。
こうした批評は、「住まい」を考えるうえで普遍的な問いかけであり、現代の建築計画においても重要な情報と言えるのではないでしょうか。
※一部抜粋
建築は伝え方も大事!
理解を助ける建築の描き方
パースや写真は建築の魅力を伝えるツールとして有効です。
現在の雑誌『建築知識』では、建築の知識をバックグラウンドに建物の描く方法を解説する特集も製作しています。
(建築知識2024年9月号など)
実は創刊号でも、同様の目線の情報が掲載されています。
その名も「透視図法の原理と建築写真の撮り方」。
施主との交渉用の資料としてのパース・ドローイングの必要性を説きつつ、具体的な透視図の描き方のプロセスを丁寧に解説。
また、建築写真の撮り方についても、すぐに真似できるようなポイントを紹介しています。
【復刻版】建築知識 創刊号(1959年1月号)
定価 2,000円+税
総頁数 109頁PDF版のみ、エクスナレッジ・ストアのみでの限定販売。
豊富な図やイラスト、写真で外装材を徹底解説!
「木・S・RC [外装材]完全マニュアル」建築知識23/10 木・S・RC [外装材]完全マニュアル
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1,800円+税建物をもっとリアルに描写するための建材・設備のディテールを総まとめ!
部位・素材・添景ごとに、イラストやパースの完成度をグンと高めるポイントを解説建築知識24/09 部位ごとに押さえる 建物を描くための建材・設備図鑑
142ページ
B5判
1,800円+税