この秋は0円で小旅行を楽しむ!明治・大正・昭和にタイムスリップ・建築さんぽvol.3

東京、大阪、京都、神戸、この4都市には、築100年を超える建築物が多く残ります。
普段何気なく通り過ぎている建物でも、よーく目を凝らせば、
手すり、階段、タイル、サイン……それぞれの時代が色濃く反映されたデザインに感動すること間違いなし。
入場料が無料の施設も多いので、本を片手に、建築さんぽを楽しんでみませんか。

港にそびえる円と幾何学形の佇まい「神戸税関」

神戸港は幕末に開港し、明治半ばには輸入額が横浜を抜いて日本一となりました。それに伴い、アジアを代表する国際貿易港として、増大する業務に対応した税関庁舎が計画されます。鋭角の敷地だからこそ円筒形のたたずまいが目立ちます。内部には壮大な吹き抜けを備え、円形であるために、旧税関長室は他では味わえない珍しい形に。また、幾何学形は床や手すりといった細部にも展開され、土木的な土地柄に立地する税関の性格を、建築の個性に変えています。

 

玄関ホールは3階までの吹き抜け。

時計塔へと上がる階段。塔内部は4層になっている。

 

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『東京レトロ建築さんぽ』

定価 1,800円+税

著者 倉方俊輔/写真 下村しのぶ

ページ数 200

判型 A5判

発行年月 2022/10

ISBN    978-476783069-8

 

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『神戸・大阪・京都レトロ建築さんぽ』

定価    1,800円+税

著者 倉方俊輔/写真 下村しのぶ

ページ数 207

判型    A5判

発行年月 2019/5

ISBN    978-476782621-9

 

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『東京モダン建築さんぽ』

定価 1,800円+税

著者 倉方俊輔/写真 下村しのぶ

ページ数 224

判型 A5判

発行年月 2024/5

ISBN 978-476783295-1

 

 

【著者】
倉方俊輔 Shunsuke Kurakata
東京都生まれ。大阪公立大学教授。建築史の研究や批評に加え、「東京建築祭」実行委員長、「イケフェス大阪」「京都モダン建築祭」実行委員を務めるなど、建築と社会を近づけるべく活動中。『東京レトロ建築さんぽ』『東京建築ガイドマップ』(以上、共著・小社刊) 、『東京建築 みる・あるく・かたる』(共著・京阪神エルマガジン社)など著書多数。

下村しのぶ Shinobu Shimomura
北海道生まれ。写真家。ポートレート、雑貨や料理、そしてビルまで、雑誌、書籍、広告等で幅広く活躍中。写真展も定期的に開催。著書に『東京レトロ建築さんぽ(』共著・小社刊)、『おばあちゃん猫との静かな日々』(宝島社)がある。好きなモダン建築はパレスサイドビルディングと東京日仏学院。