
判定のキーワードは1つだけ:過半
木造2階建て住宅の大規模修繕・模様替の判定基準はとてもシンプル。
主要構造部(壁/柱/梁/床/屋根/階段)のうち、どれか1つでも「過半」を超えて改修すると“大規模”扱い。
複数部位を合算するのではなく、部位ごとに個別判定される点が実務上とても重要です。
屋根:屋根材だけ=セーフ/野地板まで交換=アウト
屋根は特に勘違いが多い部位です。
セーフ:屋根材の葺き替え、部分補修
アウト:野地板や防水紙まで一式交換し、面積の過半に及ぶ場合
リフォームでは解体して初めて劣化が見つかることも多く、「野地板も交換になりますね」と言われた時点で 申請ラインを超える可能性が出てきます。
外壁:仕上げ材だけ=セーフ/構造用合板に触れたらアウト
外壁は以下のように判断できます。
セーフ:塗装、サイディング張り替え、カバー工法
アウト:構造用合板・防水紙・外装材の一式交換で“過半”に及ぶ場合
構造用合板は構造に直接効くため、ここを触るかどうかが大きな境界線になります。ただし、過半を超えなければ合板交換や追加が可能なケースもあるため、設計次第で申請を回避できる余地もあります。
階段:段数で判定。段数変更・位置変更はほぼアウト
階段はもっとも判定が明快です。
セーフ:交換する段数が半分以下
アウト:半分超/階段位置の変更/勾配を緩くするための全交換
実際には“半分だけ交換”という工事はほぼ存在しないため、階段に手を入れるとほぼ確実に「大規模扱い」になります。
床:仕上げの張り替え=セーフ/根太・合板交換=アウトに近い
床は仕上げ材のみなら大規模になりません。
セーフ:フローリング張り替え、重ね張り、床断熱補強
アウトに近い:根太の撤去、捨て張り合板の交換
根太や合板は水平構面として構造に影響するため、触れると大規模扱いになりやすく注意が必要です。
まとめ:構造に触れたら“ほぼ大規模”。仕上げなら大抵セーフ
木造2階建てのリフォームでは、構造や構造に取り付く下地に触れた時点で、申請が必要になる可能性が高いと考えておくと間違いありません。とはいえ、新築の確認申請に慣れている人にとっては、大規模リフォームの申請は特別難しいものではありません。現況調査で既存構造をしっかり把握し、図面化するなど適切な手続きを踏めば問題なく進められます。
新築価格の高騰でリフォーム需要が高まる今こそ、この“申請ライン”を正しく理解し、上手に立ち回ることが重要です。
2月27日発売『建築知識ビルダーズNo.64』で詳細公開!
「確認申請しなくちゃいけないから、大規模リフォームができない」と立ち止まるか、それとも法務を武器に地域の大規模リフォームの受注を独占するか。2月27日発売の『建築知識ビルダーズNo.64』では、実務者が今すぐ手にすべき「攻略図」を、どこよりも詳しく公開します。













