日本構造デザイン賞は後藤 一真氏・永井 佑季氏
本年度の「日本構造デザイン賞」は当倶楽部選考委員による厳正な選考の結果、「うめきた公園 大屋根施設」(意匠設計:SANAA)の構造設計を手がけた後藤 一真氏(Arup)、「あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)」(意匠設計:SANAA)の構造設計を手がけた永井 佑季氏(佐々木睦朗構造計画研究所)の2氏が受賞者として選考されました。
「うめきた公園 大屋根施設」

後藤氏が構造設計を手がけた「うめきた公園 大屋根施設」。三角形のグリッドシェル構造を採用し柱のない空間を実現。建物端の南面は全体が地面に接し、北側は2つの点で支えられている。所在地は大阪府大阪市北区。主要用途は集会場・展示場・飲食店

後藤 一真(ごとう・かずま)。1983年生まれ。構造設計を手がけた主な作品に、「2015年ミラノ国際博覧会日本館 木質格子」(2014年|意匠設計=石本建築事務所)、「大宰府天満宮仮殿」(2023年|意匠設計=藤本壮介建築設計事務所)などがある
あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)

永井氏が構造設計を手がけた「あなぶきアリーナ香川(香川県立アリーナ)」。日本では珍しい「単層ラチスシェル構造(単層の三角形パターンの鉄骨部材を球面状に配列した構造)」を採用して、メインアリーナ・サブアリーナ・武道施設を1枚の屋根で覆っている所在地は香川県高松市。主要用途は観覧場

永井 佑季(ながい・ゆき)。1983年生まれ。構造設計を手がけた主な作品に、「信濃毎日新聞松本本社 信毎メディアガーデン」(2018年|意匠設計=伊東豊雄建築設計事務所)、「京都市立芸術大学・京都市立美術工芸高等学校(C地区)」(2023年|意匠設計=乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体)がある
松井源吾特別賞は磯野義人氏
「日本構造デザイン賞 松井源吾特別賞」は、膜構造による空間構造の発展への寄与が高く評価された磯野義人氏が受賞者として選考されました。
「日本万国博覧会(大阪万博)EXPO’70 アメリカ政府館」

低ライズケーブル補強空気膜構造を採用した「日本万国博覧会(大阪万博)EXPO’70 アメリカ政府館」(1970年|意匠設計=Davis,Brody,Chermayebb,Geismar,de Harak,Ass)。磯野氏は膜部施工の技術主任として主に施工を担当した

磯野義人(いその・よしと)。1935年生まれ。太陽工業の技術者として、膜構造の建築に関わる。主な著作として『空間構造』資料編(第3巻〜第10巻|発行者=坪井善勝記念講演会実行委員会|代表=青木繁・
提供=磯野義人)がある
授賞式・記念講演会
授賞式・記念講演会は、対面およびオンラインでの同時開催です。
会場への参加は皆様可能です。(要申し込み)
日時|2025年9月5日(金)15:30〜(開場15:00)
会場|⽇建設計⽵橋オフィス・NSホール
東京都千代⽥区⼀ツ橋1-1-1 パレスサイドビルディング8F(809号室)
東京メトロ東西線「竹橋駅」直結
【会場に参加】
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【オンライン参加】(準備中)
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