家づくりの夢がふくらむ間取り170案を掲載 フリーダムアーキテクツ 日本人がいちばん暮らしやすい間取り図鑑最新版

累計実績4,000棟の設計事務所が教える!理想の暮らしを叶える間取りアイディア

こんな暮らしを送りたい、自分だけの間取りを考えたい...家づくりの夢はたくさんあっても、どうやったら叶えられるのか分からないという方は多いでしょう。そんな時は、具体的な実例をたくさん見るのがおすすめです。年間約400棟の実績をもつ設計事務所・フリーダムアーキテクツが、これまでに設計した事例から選りすぐりの170案を掲載した『日本人がいちばん暮らしやすい間取り図鑑』。間取りの考え方を自由にするヒントが見つかる本の魅力をご紹介します!

どんな要望も間取りが解決!? 約170例の家づくりを知れる間取り集

本書では、約170点の間取りを図面や写真、立体モデルを使って解説。建て主がどんな要望をもち、それを間取りでどのように叶えたのか、一問一答のような形式で紹介していきます。

たとえばこちらの事例。
建て主の要望は「開放的なキッチン」「だけど猫が入ってこないようにしたい」という、一見矛盾するような条件でした。ペットを飼う家では、安全性と共生を両立した環境づくりが重要です。

猫の安全性を確保しながら開放的なキッチンをつくるために、キッチンをガラス張りにした間取り。引き戸を閉めれば、猫が入れないようにしながら、リビングのテレビや家族の姿を見ながら料理ができる

この事例では、キッチンに引き戸をつけて独立した部屋としてつくる一方で、シンク前の壁面は大きなFIXガラスを入れて視線が通るように工夫。視線の先には家族が集うリビングとテレビとが位置するので、家族と猫の団らんを共有しながら、安全に家事ができるキッチンを実現しています。

建て主の要望は、「玄関に入った時に外が見えるようにしてほしい」のように具体的なものから、「気持ちいいリビング」のように抽象的なものまで十人十色。なかには「子どもが部屋にこもりきりにならず、家族がLDKで自然と顔を合わせるようにしたい」のように、家族関係や子育てへの姿勢が見られるものもあり、家づくりには人生が詰まっていることが感じられます。
さまざまな建て主の家づくりを覗かせてもらう気持ちで、どこからでも気軽に読み進められる構成。気になる間取りに付箋をつけながら読んでいけば、理想の間取りに近づく手がかりがきっと見つかります。

部屋別で間取りを見れば、新たな発見がある

本書の構成は、「部屋別」に分かれているのが大きな特徴。リビングやキッチン、洗面室や庭といったいわゆる間取りの主役に注目した間取りだけでなく、トイレや玄関、階段室などに注目した間取りも多数掲載しています。

1章 居心地のよいリビング・ダイニング

リビングといえば「広くつくりたい」が定番ですが、果たしてそれは面積の問題でしょうか?

2章 美しく機能的なキッチン

見た目と機能性がもっともせめぎ合うキッチン。家のどこに置くかで、日常生活の風景は全く異なります。

3章 心と体をいやす浴室、機能重視の洗面室

清潔さを保つ機能だけではなく、癒しの時間を過ごす場所として捉えれば、水廻りにはもっと可能性が生まれます。

4章 ずっとそこにいたくなるトイレ

トイレの場所は意外と難しい。1日に何度も使う場所だからこそ、居心地にこだわってみると意外な発見があります。

5章 家に帰りたくなる玄関

アウトドア趣味がメジャー化してきた最近では、靴の脱ぎ履きにとどまらない「楽しく過ごせる玄関」が増えています。

6章 美しく楽しい階段室

家で唯一、上下の移動が求められる階段。工夫次第で、昇降が楽しくなる場所や、家のすみずみに光を届ける装置にもなり得ます。

7章 寝室は就寝前のリビング

寝る前のルーティンは人それぞれ。どんな機能と組み合わせたいか、生活の中の優先度が間取りに現れます。

8章 子供の部屋は閉じすぎない

子ども部屋が必要な期間は、家全体の使用期間からすると短いもの。楽しさだけでなく、将来の使い方も視野に入れるのが吉です。

9章 書斎は孤立させない

本棚に囲まれた空間をイメージしがちな書斎。位置取りや工夫次第では、第2のリビングにもなるポテンシャルを秘めています。

10章 和室があると何かと便利

部屋の一角を畳敷きの小上がりにすれば、色々な用途に大活躍。和室というと堅苦しいですが、今、畳コーナーのよさが見直されています。

11章 愛車を常に感じられるガレージ

家のどこからでも趣味のスペースが見渡せたら、なんて素敵な暮らしになるでしょうか。

12章 中庭・バルコニーにさまざまな役割を

外部空間を考えるときは、内部の延長として考えること。「使える庭」「眺める庭」「招く庭」など、色々な役割をもつことができます。

13章 敷地、家族構成の要望に間取りで応える

狭小地、変形敷地、傾斜地などは、一般的には悪条件と呼ばれる土地。しかし悪条件を可能性と捉えれば、唯一無二の間取りが実現します。

14章 最高の間取りを目指して

家づくりは、建て主と設計者の二人三脚。互いに要望を引き出し、アイディアを引き出し、最高に愛着の持てる家を目指します。

15章 新しい暮らし、新しい間取り

コロナ禍を経て、働き方やおうち時間の概念は大きく変わりました。暮らしのあり方自体を自由に発想する時代の間取りとは?

とくに重視している部屋の章を読み込むのももちろんおすすめですが、注目する部屋を変えるだけで、間取りの考え方もガラッと変わるもの。玄関やトイレなど、実は毎日何度も使う部屋から見直してみることで、理想の暮らしに近づけるかもしれません。

「新しい生活」を具現化した間取りがおもしろい!

「最新版」では15章の「新しい暮らし・新しい間取り」を追加し、コロナ禍を経て変化した新しい暮らしの要望に応えた間取りを紹介。

たとえばこちらの間取りは、アウトドア趣味のご家族のための、家キャンを叶えるお家。
多目的に使える外部空間のアウトドアヤード、火を囲んで団らんできるファイヤーピット、外的な内部空間のアウトドアリビング、2階にはルーフバルコニーと、キャンプ気分を味わえる空間をさまざまなレベルでデザインしています。晴れの日も雨の日も、キャンプするように暮らす、新しい生活スタイルを実現する間取りです。

そのほか、家の中で運動不足が解消できる間取り、各々のおうち時間が充実する個室づくり、家の中で映える写真が撮れるインフルエンサーのための間取りなど。そんな暮らしがあったのか!と驚くこと間違いなしの新しい間取りの提案が詰まっています。

自由な間取りの発想が、自分らしい暮らしにつながる!

家づくりを考えていて、こんな暮らしをしてみたいという漠然としたイメージはあるけど、どんな間取りにしたら理想が叶うのか想像がつかない方。
間取りの考え方に行き詰っていると感じている方。

そんな方は、ぜひ本書を手に取り、パラパラとめくってみてください。
間取りの考え方を自由にするヒントが詰まっています。

『日本人がいちばん暮らしやすい間取り図鑑 最新版』
ページ数:240ページ
判型:B5判
著者:フリーダムアーキテクツ
価格:1,800円+

 

著者情報

フリーダムアーキテクツ
FREEDOM ARCHITECTS

1995年の阪神・淡路大震災の年に、建築設計事務所フリーダム(現フリーダムアーキテクツ)設立。現在年間約400棟の住宅を設計。この実績は完全独立系の建築設計事務所では全国トップクラス。
従来の「会社都合の家づくり」を「お客さま本位の家づくり」に変えることがフリーダムの一貫した目標。安全な住宅づくりはもとより、『お客様と対話しながら生活に合った住まいを設計すること』が建築家のできる社会貢献だと考え、「ニュートラルデザイン」を軸に豊富な住宅提案を行っている。全国15カ所にスタジオを展開。
WEB:https://www.freedom.co.jp