僕は生成AIに詳しいニャンズのやんちゃボーイ!画像生成AIについて教えるよ!一緒に生成AIに触ってみよう!
チラ見せ!設計業務に画像生成AIはどう使える?
イメージパースを簡単につくってみよう
画像生成AIは、プロンプトと呼ばれる文字列の入力に基づいて画像の生成を行います。画像生成AIを使えば、設計のアイデア要素となる「単語」から「共有できるイメージ」をつくるまでの作業を大幅に省力化できるため、設計の初期段階から、関係者全体でプロジェクトの方向性やイメージのすり合わせがしやすくなるはずです。
建築画像を生成するには、まずは下記の5つの要素を入力してみましょう。
①主題…生成したい建物名や部位名
②詳細…①のディテールや補足情報、容姿など
③環境…時間帯や背景となる場所
④構図…具体的な画角やアングル
⑤カラー・テイスト…全体の色の印象やトーン、画風など
イメージどおりの画像を出力するには、プロンプトをいかに上手に入力するかがポイントだよ!思い通りの画像が出力できるまで、少しずつプロンプトを調整してみよう!
画像生成AIならではの便利な機能を活用しよう
画像生成AIは、テキストから画像を生成するだけでなく(Text to Image)、画像から画像を生成することも可能です(Image to Image)。ほかにも、画像の一部を修正する「Inpaint」、画像を拡張する「Outpaint」などに加え、複数の画像を合成したり、好みのスタイル(画風・テイスト)を調整したりすることも可能です。狙いどおりの画像を1回で生成することは難しいですが、便利な機能やパラメータを使いながら、調整を重ねて納得のいく1枚に仕上げていきましょう。
Midjourneyではプロンプトに「/blend」を入力することで、複数の画像を合成した画像を生成できます。
生成された画像から新たなアイデアや発見が生まれることもありそう!
拡張機能を使えば、より実務に沿った検討も可能に
Inpaintの機能を使えば、斜線制限を意識したボリュームスタディや、ファサード・仕上げ材のパターン検討も可能です。さらに、Stable DiffusionのControlNetの機能を組み合わせれば、建築パースを簡単に作成したり、プレゼンテーションのテイストを変更したり、できることが広がります。
斜線制限を考慮した検討
隣地斜線や北側斜線などの制限がかかる敷地では、建物を建てられる範囲をInpaintでマスクすることで、斜線制限を踏まえたボリューム検討ができます。建物を建てる範囲にマスクをかけると、マスクをかけた範囲にプロンプトで指定した建物が描かれます。マスク範囲を工夫することで、ファサードや仕上げの検討にも応用できます。
簡単なスケッチから建築パースを作成する
ControlNetを使えば、既存の画像から構図や線画などの特定の情報を抽出し、プロンプトだけでは指示しきれない画像の構成を制御できます。たとえば、色や画風だけを変える、線画に着彩する、ポーズや構図を指定するなど、入力画像から輪郭や奥行きなどの情報を読み取り、それに従って新しい画像を生成できます。ラフな立面図や3Dモデリングの画像に、素材やテイストをプロンプトで指定することで、簡単に建築パースを作成できます。
プロンプトを変えるだけで、たくさんのパターンを検討できる!
生成AIの基本から実際の活用例まで幅広く解説!
建築知識2023年12月号では、このように生成AIの基本的な使い方から、設計業務での活用方法まで、実例盛りだくさんで分かりやすく解説しています。ほかにも、創作のパートナーとしてのAIの活用方法や、著作権に関する法的な問題などについても専門家が分かりやすく解説します。
生成AIを使いこなすには、ユーザー側が正しい知識をもつことが必要です。日々進化が進む生成AIですが、基本の入門編として、まずは生成AIを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。あくまでも、主役はあなた自身!生成AIを知って、良きパートナーとして活用してみましょう!
建築知識23/12 クリエイターのための[画像生成AI&ChatGPT]完全活用術
定価 1,800円+税
ページ数 130
判型 B5判
発行年月 2023/11
ISBN 4910034291236
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