身近な住宅の名建築から親しむのも◎!
『世界で一番美しい名作住宅の解剖図鑑 増補改訂版』
いわゆる「名建築」というと、教会や美術館、宮殿など大きなスケールの公共建築を想像する方が多いのではないでしょうか。
しかし近代以降は、新しい時代の住まい方を考えることが建築家の使命の1つでもありました。一般にも名前が知られているミース、ライト、コルビュジエ、イームズ、アアルトといった巨匠たちも、みな住宅設計を手掛け、さまざまな住まい方を提案しています。
本書は、日本を含めた世界の「名作住宅」をフルカラーのイラストで紹介した本。外観、間取り、インテリアなど色々な視点から描かれた豊富な図版で、名作住宅のデザインが学べます。分かりやすい図版に対応した解説で、具体的な名作ポイントもまるわかり。時代別に並んでいるので、作品や建築家どうしの影響関係も読み取れるのが上級者の楽しみ方。
建築家が試行錯誤した住宅作品だけでなく、地域に根差した環境共生住宅も掲載していて、建築家のいない時代にどんな住まいがデザインされていたのか、人間の暮らしの工夫に驚かされます。
名建築には興味があるけれど、大きなスケールのものはちょっと遠く感じてしまう…という方は、名作住宅から建築に触れてみてはいかがでしょうか?
『世界で一番美しい名作住宅の解剖図鑑 増補改訂版』
定価 1,800円+税
著者 中山繁信、松下希和、伊藤茉莉子、齋藤玲香
ページ数 160
この建築さえ押さえておけばOK!
『西洋の名建築 解剖図鑑』
古代ギリシャ、古代ローマ、イスラーム、ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロック、新古典主義…。
建築の様式や歴史を体系的に学ぶことも大切ですが、大きな流れをイチから追っていくのはなかなか大変。
そんな時にはまず、それぞれの時代や様式を代表する「名建築」の特徴を一つひとつ観察することから始めてはどうでしょうか。
本書は、4000年の西洋建築史から厳選した70の名建築を徹底解剖した「解剖図鑑」シリーズの1冊。時代を超えて伝わる美しさの理由とその価値を、精密なイラストとともに分かりやすくまとめた充実の紙面が特徴です。
実は、建築様式というのは後世の時代が建物の歴史を解釈するために分析・命名したもの。様式の枠にあてはめずに実際の建物を見てみると、複数の様式の特徴が交じり合っていたり、時代を越えてインスパイアされたり…といった生き生きとした関係性が浮かび上がってきます。
具体的な建築の解説だけでなく、各様式の成立や基本用語についての解説も充実しているので、今から西洋建築史を学びたい方の入門書としても、一級建築士の試験対策にも最適。
本書に掲載されているのは、パルテノン神殿など古代建築から、落水荘など20世紀までの近代建築を含め、ほとんどは現存している建築。西洋建築の美しさを眺めるだけにとどまらない、一歩踏み込んだ旅行ガイドとしても活躍する1冊です!
まずは世界旅行気分でページをめくりながら、気軽に名建築に触れてみては。
『西洋の名建築 解剖図鑑』
定価 1,800円+税
著者名 川向正人 (監修), 海老澤模奈人 (監修), 加藤耕一 (監修)
ページ数 176
建築家別に見ると、設計の考え方から理解できる!
『世界の建築家 解剖図鑑』
少し名建築に詳しくなってくると、「この建物は同じ建築家の作品なんだ!」「これは○○の弟子の作品なのか!」と、建築を生み出した建築家の存在が気になってくることもあるでしょう。そんな時は、人に着目して建築の歴史を解剖する『世界の建築家 解剖図鑑』がおすすめです。
本書は古代から現代まで、総勢60人以上の世界の建築家たちを生年順に紹介し、彼らの生涯と思想、その功績をイラストで分かりやすく解説した1冊。
建築家という職種が登場したルネサンス期以降を中心に、ミケランジェロやガウディ、ライト、コルビュジエ、ミースの三大建築家はもちろん、現代建築ではレム・コールハースやザハ・ハディドなども登場します。
同じ建築家の作品であっても、初期の作品と晩年の作品とでは全く様相が違うことも。その背景には、個人の人生のできごとや興味の変化であったり、社会の要望の変化、他の建築家の影響であったりと、さまざまな事情があります。
世界の建築史を彩ってきた偉人たちの設計思想と代表作とを一挙に学べるお得な一冊。十人十色の考え方を知れば、建築やデザインに対してより柔軟なものの見方ができるようになるはず。建物単体の鑑賞では分からなかった、建築”史”のひとつの面白さが分かる本です!
『世界の建築家 解剖図鑑』
定価 1,800円+税
著者名 大井隆弘、市川紘司、吉本憲生、和田隆介
ページ数 176
何がどうすごいのか?を流れで理解!
『西洋の名建築がわかる七つの鑑賞術』
建築作品や建築家ごとのポイントを学ぶよりも、全体のざっくりとした流れから入りたい、という方もいるでしょう。そんな時には、読み物形式で物語のように建築史を学べる『西洋の名建築がわかる 七つの鑑賞術』がおすすめ。
本書は豊富な写真と分かりやすい解説で、西洋建築の歴史的な流れを体感できます。単なる時代順ではなく、「柱の建築と壁の建築」「木の建築と石の建築」「建築様式の誕生」「建築のインテリア」など、大きな7つの切り口で西洋建築を概観。建築文化の発展が面白いほど理解できます。
それぞれの時代のターニングポイントは何なのか?建築文化に何が起こったのか?要所を押さえることで、各作品の「どこがすごいのか?」建築家は「何をした人なのか?」が見えてきます。逆に作品や建築家から学んだ場合は、この本によって点が線になってつながる面白さが味わえるでしょう。
まずは総論から学びたい方、名建築を歴史の流れから学び直したいと思う方におすすめの1冊です。
『西洋の名建築がわかる七つの鑑賞術』
定価 2,200円+税
著者名 中島 智章
ページ数 248
キーワードが分かるから汎用性が高い!
『世界の名建築歴史図鑑』
名建築や建築の歴史に触れてみると、様式、主義、運動、派閥、できごとなど…専門用語の多さで戸惑うこともあるでしょう。そんな時には、キーワードから名建築が学べる『世界の名建築歴史図鑑』がおすすめ。
本書は、古代から現代までの建築の歴史を理解するうえで重要なキーワードを135個選出し、見開き単位のコンパクトな紙面で学べる構成が特徴です。
古代~近代の歴史的な用語だけではなく、「タクティカル・アーバニズム」「マンションポエム」「工場萌え」など現代の建築にまつわる用語や、禅宗様など日本の建築用語も網羅。
用語がわからなくてちょっとつまずいた時にどこからでもすぐ読める手軽さで、副読本としてもおすすめです。
『世界の名建築歴史図鑑』
定価 2,200円+税
著者名 五十嵐太郎
ページ数 296
用語・名称図鑑の決定版!
『世界の名建築解剖図鑑 新装版』
名建築や建築の歴史を学んでいくなかでは、建築の部位名称やデザインの名称が次から次へと登場するのもハードルのひとつ。
さまざまな建築に触れるほど、「屋根の先端のあの飾りの部分、なんて呼ぶの?」「教会でよく見るあの飾りってなに?」「ペンデンティブってドコ?」なんてモヤモヤすることも多いでしょう。
本書はそんな時に役立つ、建築用語・名称のビジュアルガイドの決定版!
大きな判型で見やすい図版と一緒に用語の定義を学べるので、参照しやすく身につきやすい。
1章では各建築様式の平面構成やファサード、造作について。2章では建築をかたちづくる柱やアーチ、素材、形状について。3章ではより細部に着目し、壁仕上げの種類や模様・装飾、窓や扉、屋根、階段など……
すべて写真や図、イラストをもとに詳細に解説しています。
西洋建築史を学びたいとき、建築の鑑賞力を高めたい時はもちろん、マンガ・小説などで西洋建築を扱う際の参考資料としても大好評をいただいている1冊。
すべての本の基礎知識として大活躍間違いなし!本棚に持っておけば必ず役立ちます。
『世界の名建築解剖図鑑 新装版』
定価 2,800円+税
著者名 オーウェン・ホプキンス(著)、伏見 唯、藤井 由理(監訳)、小室 沙織(訳)
ページ数 176
より自由で現代的な建築デザインへ!
『名作モダン建築の解剖図鑑』
名建築には興味があるけれど、様式の歴史を学びたいのとはちょっと違う…
そんな方には、現代建築の名建築が学べる『名作モダン建築の解剖図鑑』がおすすめです。
本書は1950年以降のモダン建築を、作品ごとにイラストで大解剖した1冊。ただ外観から鑑賞するだけではなく、敷地や採光、ボリュームデザイン、動線やコンセプトデザイン、窓割りなど様々な観点から建築を分析し、名建築たらしめるデザインの要所を解説しています。
グッゲンハイム美術館やオペラハウスなどの有名どころはもちろんのこと、ザハ・ハディドのイタリア国立21世紀美術館(MAXXI) など2000年代の建築まで広く50点を掲載。
社会や技術など建築に求められる役割が複雑になった現代では、要望を解決しながらデザインを洗練させていく建築設計のレベルも高くなっていることがわかります。
1つ1つの建築で異なるアプローチの方法を知ることで、問題解決のセンスも磨かれていくこと間違いなし。
発想の転換や設計のエッセンスが詰まった本書は、同時代の建築、これからの建築を考えるヒントにもなる1冊。
建築設計者や建築学生の方におすすめです。
『名作モダン建築の解剖図鑑』
定価 3,200円+税
著者名 アントニー・ラッドフォード (著), セレン・モーコック (著), アミット・スリヴァスタヴァ
ページ数 344