連続するものを配置して情報量を増やそう!
難易度:★★★☆☆
完成度を高めるには、作品内の情報量をいかに増やすかが重要なポイントです。ただ点々と添景を配置するのではなく、張り巡らされた電線や、壁面を這うダクト類など、街並みのなかで連続しているものを配置することで少ない物量でも情報量を増やすことができます。
※4 強度が低いため、取り扱いには注意が必要
※5 イラストボードでも代用可能
※6 真鍮の金属棒を用いることも可能。ただし、塗装が剥げた場合に真鍮の色が露出して見栄えを損ねるおそれがあるため、銀色の洋白線がお薦め
※7 電線用の部材は細長く固定が難しいので、電柱に取り付けた後のほうが塗装しやすい
屋上やバルコニーにもモノを配置しよう!
難易度:★★★☆☆
建物屋上部分の凹凸の表現や、キュービクル・冷却塔などの建物廻りの設備を再現することも重要です。屋上に設置物などがないと、起伏に乏しい殺風景な平面が目立ってしまいます。共同住宅のバルコニーに室外機や給湯器などを設置するのも効果的です。
※8 ジオラマ専門店「さかつうギャラリー」(実店舗+通販)は品ぞろえが豊富でお薦め
※9個人制作の商品などの売買が可能なネットショップサービス
※10この場合、屋上の床を固定する位置に引っ掛かりを設ける必要があるなど、少し手間がかかる
暮らしぶりをイメージさせる添景を配置しよう!
難易度:★★☆☆☆
1/30 などのスケールの大きい住宅模型の場合は、あえて人物模型を入れずに、添景のつくり込みや配置によって見る人(依頼主など)がそこでの暮らしぶりを自由に想像できるようにすることもあります。
※4 オフィスの場合は、ディスプレイやホワイトボードなどを置くことで、実際に会議などで部屋を使うイメージがつかみやすくなる
※5 一方で、写真左上の椅子は模型制作時点では未定だったため、依頼主に合うイメージも考慮しつつ、シンプルに制作。設計上未確定の部分は抽象度を高めて、細かくつくり込みすぎないことも大切だ
模型づくりの基礎からTIPSまで総ざらいできる特集です!
デジタル技術が進歩した今でも、模型づくりは建物を理解するはじめの一歩。2024年3月号では、プレゼン百戦錬磨の実力派設計者や、YouTube・SNSで人気のジオラマ・ミニチュアアーティストたちが、作品作りのノウハウを手取り足取りお教えします。建築学生 ・ 建築実務者はもちろん、 ジオラマやミニチュアを愛するクリエイターにとっても、 使える知識が満載!今こそ知りたい 「模型づくりのテクニック」 を徹底解説した1冊です。
建築知識24/03 世界で一番美しい建築模型・ジオラマ・ミニチュアのつくりかた
定価 1,800円+税
ページ数 142
判型 B5
判発行年月 2024/02
ISBN 4910034290345