どうしたらいい家ができるのか?答えが必ず見つかる!【悩み別】建築家・伊礼智の本おすすめ4選

建築費の高騰や法改正への対応などで、最近、何かと忙しい設計事務所や工務店の皆さま。そんなときこそ、本を読んでみませんか? 図面を惜しみなく掲載し、誰にでも分かる言葉で設計ノウハウを解説している伊礼智さんの本なら、よいヒントが見つかるかもしれません。

悩み➀ 建築費の高騰で予算が合わない・・・

コンパクトでも魅力的な家をつくる

建築費が上がったため、面積を減らして総額の上昇を抑えることを「ステルス値上げ」などと言う人もいますが、コンパクトにつくることは決して悪いことではありません。きちんと設計すれば、大きな家よりもずっと暮らしやすい住まいになるからです。『伊礼智の小さな家70のレシピ』には、9~30坪程度の住宅について「狭くならない」設計のヒントが詰まっています。もうステルス値上げなんて言わせません。

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小さくして質を上げる!

たとえば、面積を1坪減らすことができれば、そのぶんの費用を造園にまわしたり、断熱性能をワンランク上に上げたり、内装の仕上げを自然素材に変更したりすることができますね。

 

常識的な寸法を疑う!

小さな家は、一般的に使われている寸法で設計すると無理が出てきます。特に天井の高さや階高などの断面の精査は、小さな家では鉄則です。

 

対角線(最大視覚)を活用する

人間は斜めの方向に意識がいくと広く感じます。たとえば、窓を壁の真ん中ではなく、角に設けるだけで実際よりも広く感じられるのです。

 

10年のロングセラー『伊礼智の小さな家70のレシピ』(2014年刊) 

B5判184頁 2,200円+税

2024年にPDF版が出ました!紙の本では、どうしても文字や線が小さくなってしまう詳細図面が、PDF版電子書籍なら拡大して細かな部分まで見ることができます。

赤枠部分を下記のように拡大できるのがPDF版のメリット

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悩み② 設計に十分な時間が割けない・・・

設計を標準化し、クオリティを維持する

注文住宅だからといって、常にゼロから設計をスタートする必要はありません。標準化されたもので済むところはそれで済ませ、必要な部分にのみ力を注げばよいのです。『伊礼智の住宅設計』では、標準化された5つの部屋を駆使した伊礼さん独自の設計作法を紹介しています。

 標準玄関

標準階段

標準トイレ

標準洗面室・浴室

 

設計の標準化とは、創造性を否定する行為でも、どこにでもありそうな一般解を導くことでもありません。あくまで設計者個人の特殊解を、分かりやすく整理していくことであり、建築家が住宅の設計を通じて表現したい「最低水準を確保する」ための方法といえます。

1棟分の図面116枚を収録『伊礼智の住宅設計』(2012年刊)

A4判480頁 3,800円+税

書籍の詳細はこちら 

 

 

悩み③ もっと上手くなりたい・・・

伊礼さんが選んだ10人の建築家の設計手法を学ぶ

門下から多数の優秀な設計者を輩出している「伊礼智の住宅デザイン学校」。どうしたら設計が上達するのか?をテーマに、伊礼さんを含む10人の建築家の講義を収録。

『伊礼智の住宅デザイン学校 10人の建築家が教える設計の上達法』

B5判212頁 2,500円+税

本書の詳細はこちら

 

悩み➃ 将来が不安だ・・・

伊礼さんも「食べていけるかどうか」不安だった

1996年に独立した伊礼さん。そこから数年は、「仕事があるかどうか」「食べていけるかどうか」が一番の悩みだったといいます。転機となったのは「9坪の家」(2005年)。多数のメディアに取り上げられたことで、「この仕事でやっていこう」と自信がもてるようになったそうです。

中村好文さんと竹原義二さんとの共著『住宅建築家 三人三様の流儀』は、住宅をつくり続けてきた3人がどのように仕事と向き合ってきたかを綴っています。

『住宅建築家 三人三様の流儀』(2016年刊)

A5判178頁 1,800円+税

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