死ぬまでに行きたい【美しい北欧の図書館】7選

デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーの北欧の4カ国は、読書好きの国民が多く、図書館利用率が世界的に高いと言われています。
そのため使い勝手もデザインも洗練された図書館が多いのです。
さらに建築好きにはお馴染みの北欧の3巨匠、アスプルンド、アアルト、ヤコブセン設計の図書館も……。
本記事では死ぬまでに行っておかないと後悔間違いなしの7館を紹介。

#1  大聖堂のような威厳を放つ「コペンハーゲン大学旧図書館」デンマーク

まるでハリーポッターの世界に入ってしまったかのような図書館。ネオゴシック様式の建物で細く繊細な柱は鋳鉄製。

『北欧の美しい図書館』(p14-15)

 

#2 黒いダイヤと呼ばれる「デンマーク王立図書館」デンマーク

美しく研磨された漆黒の花崗岩で覆われた建物。1906年に建てられたレンガ造の旧館もぜひ見ておきたい。

『北欧の美しい図書館』(p22-23)

 

#3 内と外のギャップがすごいヤコブセン作品「ロドオウア図書館」デンマーク

通りから見ると窓もない石張りの壁、中に入ると中庭からの光と緑豊かな空間が広がる。当初は看板表示もなかったが、たどりつけない人もいたことから設置されたとか。

『北欧の美しい図書館』(p36-37)

 

#4 知の殿堂にふさわしい「ストックホルム市立図書館」スウェーデン

円筒形の大空間での読書は素晴らしいに決まってます。設計は3巨匠の1人、グンナール・アスプルンド。

『北欧の美しい図書館』(p58-59)

#5 大聖堂の隣に立つ本の神殿「フィンランド国立図書館」フィンランド

1845年に建てられたもので左右対称のレイアウトはローマ皇帝ディオクレティアヌスの浴槽に由来しているとか。フィンランドの文化遺産の最高ランク登録されています。

『北欧の美しい図書館』(p94-95)

 

#6 世界一の図書館「ヘルシンキ中央図書館”オオディ”」フィンランド

2019年に国際図書館連盟より「public library of the year 2019」に選出。図書館の機能だけでなく、ミシンやレーザーカッター、3Dプリンターも館内に用意されているとか。

『北欧の美しい図書館』(p100-101)

 

#7 世界一の図書館その2「ダイクマン図書館」ノルウェー

不規則多角形の平面形状で多方向から光が入り、それを反射させて空間をほどよい明るさで包み込む居心地の良い図書館。景色もいろいろ楽しめる。
2020年のできた図書館ですが、2021年の「世界最高の新公共図書館賞」受賞。

『北欧の美しい図書館』(p198-199)

 

『北欧の美しい図書館』ではこの7館以外にもデンマーク、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーの各地にある図書館建築のなかでも、特に空間性が豊かな44館を厳選しして紹介しています。
北欧好き、図書館好きから、図書館のお仕事に携わる方まで、幅広い読者に役立つ内容になっています。
ちなみに北欧の図書館はにぎやかだそうで、公共図書館が「会話と議論の場」であることが法律に明記されているとか。

判型:B5 仕様:並製 総頁数:224ページ ISBN:978-4-7678-3320-0 定価:2,420円(税込) 発売日:2024年7月

著者プロフィール

小泉 隆(こいずみ・たかし)

九州産業大学建築都市工学部住居・インテリア学科教授。博士(工学)。
1964年神奈川県横須賀市生まれ。1987年東京理科大学工学部建築学科卒業、1989年同大学院工学研究科修了。1989年より東京理科大学工学部建築学科助手、1999年より九州産業大学工学部建築学科。
2017年より現職。2006年度ヘルシンキ工科大学(現:アアルト大学)建築学科訪問研究員。2017年より日本フィンランドデザイン協会理事。
著書に『北欧のパブリックスペース』『北欧建築ガイド』『アルヴァ・アアルトのインテリア』『アルヴァ・アールトの建築』『北欧の建築』『北欧の照明』(以上、学芸出版社)、『北欧のモダンチャーチ&チャペル』(バナナブックス)、『フィンランド 光の旅』『アルヴァル・アールト 光と建築』(以上、プチグラパブリッシング)など。