断面 和洋折衷+“風景に参加する”出窓
RC造2階建て客室棟の断面計画。屋根を切妻形状とすることで、和洋折衷の概念を表現したほか、海側は人が座れる程度の奥行き(900㎜)を確保した出窓を設けた。“風景に参加する”という概念を最も強調する部位となっています。
NOTE 「Kikka Hirado」で採用された製品
「Kikka Hirado」では、デザイン性だけでなく、耐久性やメンテナンス性(日々の清掃)などを考慮して、数多くの既製品が採用されています。これは、星野リゾートをはじめ、さまざまな宿泊特化型ホテルの設計を手がけている佐々木氏の、宿泊者や運営者に対する細やかな配慮の現れといえるでしょう。
外部
屋根(ガルバリウム鋼板) 耐摩カラーSGL/日鉄鋼板
軒樋(ガルバリウム鋼板) Mi-CELL Design-B/セキノ興産
アルミサッシ ARM-S/三協アルミ
打放しコンクリート塗装 セラミクリート工法/エスケー化研
木材保護塗料 キシラデコール/大阪ガスケミカル
内部
天然木単板 不燃練り付けパネル 特注/チャネルオリジナル
磁器質タイル Mystone/マラッツィ・ジャパン
フローリング 複合フローリング ミャンマーチーク/IOC
★参考記事+動画:〝和紙畳〞が広げる日本建築の可能性
スイッチ・コンセント SO-STYLE/パナソニック エレクトリックワークス社
★参考書籍:『建築を整える。Archi Design by Panasonic』
照明:パナソニック エレクトリックワークス社、大光電機、DN ライティング、トキ・コーポレーション、ルーチ、モジュラージャパン、NEW LIGHT POTTERY、スペインSanta & Cole などの製品を採用
取材協力:佐々木達郎[ささき・たつろう]

1979年北海道生まれ。2002年千葉工業大学工業デザイン学科卒業。’04年千葉工業大学大学院修士課程修了。’04~’13年東環境・建築研究所。’13年佐々木達郎建築設計事務所設立。「場所と対話する建築」をテーマに掲げ、地域固有の豊かさを顕在化する空間づくりに取り組んでいる。「BEB5軽井沢 by 星野リゾート」で’20年度長野県建築文化賞/最優秀賞〈県知事賞〉など、「OMO5熊本by 星野リゾート」で2024グッドデザイン賞な
ど、受賞歴多数
施工=日本エコネット
建築写真=須藤和也/discovery go
人物入り写真=嶋井紀博



















