映画『国宝』の解像度が上がること間違いなし。歌舞伎演目「曽根崎心中」「娘道成寺」「鷺娘」のあらすじをイラスト図解!

大ヒット記録更新中!歌舞伎の芸道を鮮やかに描いた映画『国宝』。既に観た方も、これから観る方も、作品中に巧みに織り込まれた歌舞伎演目のストーリーや意味合いを知っておくと、より深く楽しめること間違いなし。ここでは『歌舞伎の101演目解剖図鑑』(辻和子・著)を基に、映画で重要な役割を担う演目「曽根崎心中」「娘道成寺」「鷺娘」をご紹介します。そして、この映画を観た後には、きっとリアルな歌舞伎舞台を鑑賞したくなるはず。映画をきっかけに、もっと歌舞伎の世界を知りたい人にもお勧めです。

【娘道成寺/むすめどうじょうじ】白拍子の娘の恋心を描くメドレー式舞踊劇

女形舞踊劇の大曲として知られる演目で、正式名称は「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」。基本は1人舞踊ですが、映画のような2人舞踊の趣向でも人気の高い演目です。華やかで美しい舞踊ですが、実は若い僧侶に惚れた清姫が恋しさのあまり(!?)大蛇となり、最後には道成寺もろとも恋した相手を焼き尽くすという壮絶な「安珍清姫伝説」がルーツ。踊りながら一瞬で衣装が変わる「引き抜き」なども見どころのひとつです。『歌舞伎の101演目解剖図鑑』では、振り付けの詳細もイラストで図解しています。

 

【曽根崎心中/そねざきしんじゅう】若き男女の純愛の果てに……

大坂・曽根崎で実際に起こった心中事件を基に、名ストーリーテラーの近松門左衛門が書き下ろした大人気作品。主人公2人の、若さゆえの純粋さ、情熱、それ故の悲劇を描いています。罪を被せられた徳兵衛の正義を守るため、天国で夫婦になることを誓い合った2人は曽根崎の地で若き命を散らすのでした。映画でも重要な意味を含んでいるこの作品、是非ストーリーを押さえてください!

【鷺娘/さぎむすめ】幻想的な舞が心に刺さる和製「瀕死の白鳥」

娘姿の鷺の精が、報われない恋の喜びと苦しみを踊る舞踊劇。一面の雪景色の中に佇む白無垢姿の鷺の精は、妖しさを湛えたような美しさ。この世のものとも思えぬ幻想的な光景に思わず息をのむ演目です。

演目についてもっと詳しく知りたくなったら……

『歌舞伎の101演目 解剖図鑑』がお勧め。前述の3演目の他にも、「関の扉」をはじめ、映画『国宝』で登場する演目すべてを掲載しています。歌舞伎十八番、時代物、世話物から新歌舞伎に至るまで、押さえておきたい101演目をしっかり網羅。痒いところに手が届く分かりやすいイラストで、見どころやポイントをしっかり掴めます。役者紹介や歌舞伎用語辞典も充実しており、初めて歌舞伎を見る方のバイブルとしても最適です! 

書籍詳細は画像のリンクから↑  今なら新規登録1000ポイント(2025年7月31日まで)が使えるPDF書籍がお得です!会員登録はコチラから

書籍詳細は画像のリンクから↑

歌舞伎のことをもっと知りたくなったら『最新版 歌舞伎の解剖図鑑』も併せてお勧め。女形って何? 独特の化粧に決まり事はあるの?  役者が「〇〇屋」と呼ばれているのはなぜ? 歌舞伎を見てみたいけど難しそうでハードルが高い!そんな疑問や不安をさっくり楽しく解決してくれる、「歌舞伎の基本の『き』と楽しみ方がまるわかり!」の1冊です。