『深海問答』川口慎介(著)
気候変動、資源の枯渇、生態系の崩壊……地球規模で起きるさまざまな異変はなぜ起きるのか? これからどうすべきか? 海とともに生きる我々が身につけるべき地球科学の教養について、やさしく学べると好評なのが『深海問答』。この本は何を伝えたいのか? 担当編集が解説します。
「わからないことだらけ」の海を知るための入門書
淡路島出身の編集者・森です。海洋研究開発機構(JAMSTEC)の主任研究員・川口慎介さんの著書『深海問答』という書籍の編集を担当しました。
本書は海の研究者である著者が、海とは何か? 地球とは何か? を問答しながら、生命の起源、深海の謎、地球深部の探査、海底資源の開発、気候変動の対策といった地球規模のテーマについて探究していきます。
実は海は青くないだの、海中にわずかに含まれる金を集めようとしたノーベル賞受賞の科学者がいるだの、興味深いネタをフックに地球科学の歴史と未来がひもとかれます。
これから地球はどうなってしまうのか? 人類はどうすべきか?
それを考えるためのヒントが海にあると川口さんは説きます。一方で、「ボクたちは海のことをとても身近に感じているのに、海のことを全然わかっていない」とも(実際、私は淡路島出身なのに知らないことだらけでした……)。
そんな危機感と海について学びたいと思う人が1人でも増えて欲しいという願いから執筆された本書は、まさに多くの日本人が知らない海の入門書と言える内容になっています。
以下、まえがきを公開しますので、ご興味のある方はぜひ手に取ってみてください。





【書籍情報】この本が気になる方はコチラから
『深海問答』
定価 2,200円+税
著者 川口慎介(かわぐち・しんすけ)
ページ数 328
判型 四六判変型
発行年月 2024/8
ISBN 9784767832371
【著者情報】
川口慎介(かわぐち・しんすけ)
11982 年兵庫県宝塚市生まれ。国立研究開発法人海洋研究開発機構( JAMSTEC)主任研究員。北海道大学理学部地球科学科卒業の後、東京大学海洋研究所で大学院生活を過ごした。博士(農学)。深海や海底下で何が起こっているかを考える研究を専門としており、調査船への乗船日数はのべ700日を超える。日本学術会議連携会員としても活動し、学術界の明るい未来の構築を目指している。プロレス好きのサッカー部員でカラオケに目がない。インターネットでは「海ゴリラ」として知られる4 児の父。
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海ゴリラを自称する川口さん。コワモテですが、とってもジェントルマン。















