『ズートピア2』のあらすじは? 爬虫類との関係
公開前から話題沸騰の映画『ズートピア2』。
2作目となる本作では、動物たちが人間のように暮らす“ズートピア”を舞台に、ウサギのジュディとキツネのニックが警察官となり、バディを組んでズートピアの謎に迫ります。
ズートピアには、あらゆるタイプの動物たちが登場しますが、今回は、突如現れた指名手配犯のヘビ・ゲイリーがキーキャラクター。
哺乳類しかいないはずのズートピアに、なぜ爬虫類の蛇がいるのか……?
やがて主人公のふたりは、爬虫類たちが隠すズートピアでの暗い過去に迫っていくことになります。
こうした物語でも、「爬虫類」はしばしばミステリアスで危険な存在として語られがちですが、現実の彼らは、じつはもっと豊かで、愛すべき生きものだということをご存じでしょうか。
たとえば、ワニ。どう猛なイメージとは裏腹に、卵を口にくわえて孵化を手伝ったり、巣づくりに熱心だったりと、じつは驚くほどに愛情深い一面を持っています。また、幼体のころの姿は瞳が大きく非常に愛らしいことも、意外に知られていないのではないでしょうか。
そんな「知られざるワニの素顔」に出会えるのが、『世界で一番美しいワニの図鑑』。
壮麗な写真と丁寧な解説で、ワニの生き方だけでなく、体の仕組みや習性をまるごと味わえる一冊です。
読み進めるほどに、爬虫類へのイメージが一変し、彼らをもっと好きになってしまうはず。映画『ズートピア2』の予習や余韻とあわせて、ぜひ本物の爬虫類の世界を覗いてみませんか?
『世界で一番美しいワニの図鑑』

定価 2,800円+税
著者 福田雄介
ページ数 168
判型 AB判
発行年月 2023/8/02
ISBN 9784767831718
広い海域を制する巨鰐・イリエワニの一生を辿る

淡水から海水までを行き来し、800キロもの海を渡ると言われるイリエワニ。そのダイナミックな生涯を、本書では営巣/産卵/孵化/幼体/亜生体/生体と、成長の段階別に丁寧に辿ります。
本項では、孵化したばかりの小さなワニが、やがて海を制する巨体へと成長するまでの道のりを、生活史として一望できるようにまとめています。
ワニの知られざる愛らしい姿

また、どう猛な捕食者というイメージとは裏腹に、ワニには思わず目を見張る愛らしさがある点も発見できます。
たとえば、水面を滑るように進むとき、ワニは両前足を広げ、まるで子どもが飛行機の真似をするように、水をかきながら泳ぎます。その大きな体からは想像できないほどに可愛らしく、まるで幼い動物の仕草のようにどこか愛らしいものです。
このポーズは、以前は体のバランスをとって泳ぐためのものと考えられていましたが、現在は魚を効率よくとらえるための狩猟行動とされています。

さらに、ワニの魅力は生まれたばかりの子ワニでいっそう際立ちます。
孵化した直後の小さな体からは、「キャッキャッ」、「グウ」といった鳴き声が響き、母親であるメスへ合図を送ります。大きな瞳を見つめる姿は、まさに「爬虫類の赤ちゃん」という先入観を裏切るほどの可憐さです。
ワニは単なる「水辺に君臨する捕食者」である前に、その営みをひとつひとつ丹念に見つめれば、まったく別の姿が立ち上がります。
そんなワニの別の顔を知ると、彼らへのまなざしがそっと変わっていくのではないでしょうか。
『世界で一番美しいワニの図鑑』
定価 2,800円+税
著者 福田雄介
ページ数 168
判型 AB判
発行年月 2023/8/02
ISBN 9784767831718
















