【昭和100年記念】懐かしくて新しい、昭和レトロの建物を知る本おすすめ6選【旅行・創作資料に】

2025年12月25日は、1926年にはじまった「昭和」の100年目の記念日!社会や生活文化が大きく変わった昭和の時代は、建築でもさまざまな文化と名建築が生まれた時代です。今回はそんな魅力あふれる昭和の名建築・建物や暮らしが分かる本を紹介!お出かけや、昭和を舞台とする作品の創作資料としてもおすすめです。
昭和を愛する人たちの想いを継いで、住宅だけでなく店舗やホテル、公共建築などさまざまな建物が今に残されています。現地を訪れて、100年の時の流れに思いを馳せてみては?

今回紹介する本はこちら!

01.住まいの昭和図鑑
02.歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ
03.純喫茶のデコレーション
04.『東京レトロ建築さんぽ』ほか建築さんぽシリーズ(東京・神戸・大阪・京都)
05.日本の家と町並み詳説絵巻
06.文化財に泊まる。

昭和の住宅文化の多様さがわかる
『住まいの昭和図鑑-昭和レトロ住宅のゆたかな暮らし-』

生活史研究の第一人者で菊池寛賞を受賞した昭和のくらし博物館館長・小泉和子氏の集大成!
建築のデザインだけでなく、家具や道具、収納、キッチン、水廻りなど、リアルな暮らしの息づかいが感じられる貴重な写真の数々は必見です。
職人の手仕事によるディテールや、風呂・トイレなど意外と知らない設備の歴史が学べるのも嬉しいポイント。

和風住宅に洋風の客間、和洋折衷の住宅や洋館、団地や共同住宅など幅広く、もちろん建築家による名作や文豪の自邸も掲載しているので、そのデザインの多様さに驚くはず。建築家や住み手の人たちがどんな風に生活と向き合っていたかに深く触れると、住まいの意味を改めて考えることができます。


住まいの昭和図鑑  昭和レトロ住宅のゆたかな暮らし
小泉和子(編著)、小野吉彦(写真)
192ページ
B5判

ドラマ「名建築で昼食を」で話題に!
『東京のおいしい名建築さんぽ』

2020年放映TVドラマ『名建築で昼食を』原案!
(制作:テレビ大阪 主演:池田エライザ、田口トモロヲ)

クラシックホテルや美術館から、百貨店、ビヤホール、学食まで。中に入って、「おいしいものが食べられる」とっておきの名建築ガイド。
建物にまつわるエピソードを知って、細部に目を留めながら歩き、おいしいものを食べながらレストランでゆっくりと時間を過ごしてみれば、心も身体も満たされること間違いなしです!

歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ
甲斐 みのり(著)鍵岡龍門(写真)
200ページ
A5判

唯一無二の魅力をすみずみまで堪能
『純喫茶のデコレーション』

琥珀色にそまった壁、職人技が光る天井、一枚板のカウンター、
個性豊かな照明、ゆったりとしたソファ…

昭和の面影を色濃く残し、居心地のよい空間で人々を惹きつけてやまない純喫茶。
そこにはお店の方々の細やかなこだわりや洗練されたセンスが詰めこまれています。

本書では全国の純喫茶を訪れる難波里奈が、都内の純喫茶を厳選。
空間に馴染むインテリアや、こだわりの内装にスポットを当てて記録・紹介します。

創業の経緯や、長い時間をかけて作り出されたお店の雰囲気、著者おすすめのメニューなども綴られた、眺めて楽しい唯一無二の純喫茶案内。

純喫茶のデコレーション
難波里奈 著
176ページ
A5判

次に出かけたい場所が見つかる!
『東京レトロ建築さんぽ』ほか建築さんぽシリーズ

お出かけの目的を「建築」にしてみると、いつもとはちょっと違う町の歩き方ができるはず。昭和期の建物を実際に見て、感じたい方には、名建築の魅力がギュギュっと詰まった建築さんぽシリーズがおすすめです。

東京レトロ建築さんぽ 増補改訂版/神戸・大阪・京都レトロ建築さんぽ

テレビでも幅広く活躍する建築史家・倉方俊輔氏が案内する、東京のレトロな名建築。

明治、大正、昭和―築80年を超えた美しい建築の魅力を再発見!
見て愉しむ、読んで味わう、おうちで楽しむたてものさんぽです。

東京モダン建築さんぽ

“本物のモダン”を感じる、今こそ見るべき、東京の名建築48選。

元祖タワマン、昭和最先端ワンルーム、宇宙船のような丸窓、職人技が光るタイル、昭和の匂いを色濃く残す、ビルやマンション。
高度成長期に生まれた、カッコイイ愛すべきビルやマンションの建て壊しが激しく進む…!
昭和の高度成長期という特別なその時代ならではの、匂い、空気をたっぷりと感じられる、建築さんぽ本。

東京のかわいい看板建築さんぽ

看板建築とは、関東大震災の後に建てられた木造の店舗兼住居で、正面部分は看板のように銅板やタイル、モルタルなどの装飾で彩られています。
ユニークな装飾は、著名な建築家ではなく、建主や施工にかかわった職人たちが自由に施したものがほとんど。
型にとらわれない楽しい佇まいが、今も人々の心を魅了しています。

本書では、今も現役で稼働している貴重な東京の看板建築を集めました。営業中の店舗は、実際に建物の中に足を踏み入れることもできます。
見て楽しい、訪れたらもっと楽しい「看板建築さんぽ」の魅力が満載です。

 

時代と町並みの変化を併せて学びたいなら
『日本の家と町並み詳説絵巻』

縄文から近現代まで、日本の家と町並みの歴史が1冊で分かる決定版!

ひとつひとつの建物だけでなく、町並み全体がどのように変化してきたのか、どんな理由で建物がつくられてきたのか…を知りたい時にうってつけの本です。
特に昭和の章では、戦後の復興やバラック、生活様式の変化や、団地・ニュータウン、間取りや家具・設備の変化など、住宅スケールから都市スケールまで網羅した解説が見どころ。

日本史の学び直しや、時代考証、設定資料の参考書としても大活躍間違いなしです!

日本の家と町並み詳説絵巻
176ページ
B5判

特別な宿でどっぷり歴史にひたりたい!
『文化財に泊まる。』

週末をちょっと特別にする 美しい宿、おいしい旅。

由緒正しき温泉宿に日本建築史に残るクラシックホテル、昭和レトロな元商店から明治期の学生を支えた元下宿屋の旅館まで、その個性はじつに豊かで、訪れる人の好奇心を満たしてくれます。

本書は、国指定・重要文化財を含むそんな宿泊施設をご紹介。
どの施設も一度訪れたら忘れがたく、何度訪れても新たな発見があるのが魅力です。

文化財のまちあるきマップと、知っていると建築がぐんと面白くなる「文化財の宿を読み解くキーワード」も必見!
唯一無二の宿体験で、ワンランク上の旅をお楽しみください。

文化財に泊まる。
著 偏愛 はな子
156ページ
四六判