第4話 韓国-ソウルの伝統的平屋「ハノク」で春のおとずれを感じる

 

韓国-ソウルの伝統住宅ハノクに移住するツバメのマンガ。『ツーちゃんのネスト紀行』(靴下ぬぎ子)

 

※1 古い韓屋には、台所(ブオク)や門間棟(ムンカンチェ)のように、いったんマダン(屋外)に出てからでないと行き来できない部屋もある。各室の概要は巻末の「ツバメ通信」に記載

※2 「韓紙(ハンジ)」という紙を張り重ねて仕上げられている。床・壁・天井がすべて紙で包まれた、とても温かみのある空間。韓紙は寝室として使用される「内房(アンバン)」や「越房(コノンバン)」に用いられる。各室の概要は巻末の「ツバメ通信」を参照  ※3 都市韓屋にみられる雨樋の一種。流れ落ちる雨水は、「ハンアリ」という甕(かめ)や水盤で受ける

※4 韓紙の空間は床の部分だけ、ニスで塗り固めて保護されている

※5 韓屋を修繕(リノベ)または新築する建築プロジェクトは、ソウル市から支援金を得られる  ※6 毎年、冬から春にかけて食べるキムチを大量に漬け込むならわし。各家庭の独自の製法でキムチがつくられる

 

 

※7 北村はもともと上位官僚や権力者が住む地区で、大きな土地がたくさんあった。1920年代後半からこの地区が分割され都市韓屋が多く建てられたため、現在みられるように比較的整然とした道が通っている。一方、西村は朝鮮王朝時代に庶民の手によってつくられた自然発生的な路地が今でも残っている

 

 

※8 韓屋の居室は、「内房(アンバン)」や「越房(コノンバン)」のような温突での暖房に適した閉鎖的な空間と、「大庁(デチョン)」のように夏の暑さをしのぐために風通しを良くした吹きさらしの板の間に分かれている。各室の概要は巻末の「ツバメ通信」を参照

 

 

※9 朝鮮王朝(1392~1897年)の都の城壁。現在のソウル特別市の鐘路(チョンノ)区や中(チュン)区を中心とした地区  ※10 全羅南動(チョルラナムド)にある朝鮮王朝時代(1776年ごろ)の両班の邸宅。三水府使の柳爾冑(ユイジョ)が建てた  ※11 越房も寝室として使われるので、温突になっている

 

第5へ、つづく

 

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靴下ぬぎ子
東京都生まれ。マンガ家(2015年デビュー)、イラストレーター。代表作の『思えば遠くにオブスクラ』は、第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品。デビュー作は『ソワレ学級』全2巻(徳間書店、2016年)。
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