もはや王道!圧倒的な情報密度の「建築知識」
B5判型に驚きの情報量で、刊行のたびに話題となる「建築知識」。各分野の研究者や超名作の時代考証担当者など、その道のプロが監修した最新の情報が分かりやすいイラストと豊富な図解でギュギュっとわかるお得な雑誌です。
なかでもファンタジー世界の背景作画資料を探している方は、こちらの3冊がおすすめ。
バリエーション豊かな住宅様式が役立つ2021年12月号
イギリスの「ジョージアン様式」「ヴィクトリアン様式」、アメリカの「フェデラル様式」「シングル様式」など、英米を中心とした住宅様式がイラストでわかる特集。窓や屋根などの細かい造形や装飾モチーフで様式の違いが見て取れるのが面白い!用語の原語表記が充実しているので、さらなる資料探しの足掛かりとして大活躍です。
一番役立つ頻出背景!ヨーロッパの街並みがわかる2024年4月号
異世界もの、歴史ファンタジーなどでもっとも参照されるのはヨーロッパの歴史的風景。中世期のヨーロッパを地域・街ごとにイラストで解説しています。建物単体ではなく街全体の特徴が解説されているのが嬉しいポイントです。
関連記事:創作がもっと楽しくなる! 建物と街並みから、暮らし、文化、服飾まで、中世ヨーロッパ完全網羅の永久保存版!
最新号!最近人気の中華系作品には2024年7月号
「キングダム」「薬屋のひとりごと」など、最近は中国を舞台とした作品や中華風ファンタジー作品も話題に。日本と似ているようで異なる建築や暮らし・服飾の文化を徹底解説した1冊!
詳しくは、創作に役立つ建築知識バックナンバーをまとめたこちらの記事もご覧ください。
【クリエイター必読】創作資料として本棚に置いておきたい「建築知識」15冊を紹介
童話のような現実の街を解説!
『ドイツの家と町並み図鑑』
グリム童話がうまれた国、ドイツ。そこには中世の空気を漂わせる装飾豊かなギ―ベルハウスや、都市を守る防壁に囲まれた街など、個性豊かな街並みが残っています。なかにはマンガやアニメなど、現代の作品の舞台設定に影響を与えた街も。
お城や教会、バウハウスなどの重厚なイメージを持たれることも多い地域ですが、「普通の家」を見てみると、とても多様な表情が見えてきます。ザ・ファンタジーな家や街を描きたい時には、ドイツの街がきっと参考になるはず。
地域ごとに異なるさまざまなスタイルの家を写真と図解で紹介しながら、その背景にある風土や歴史も合わせてよみとく1冊です。
『ドイツの家と町並み図鑑』
定価 1,800円+税
著者名 久保田 由希、チカ・キーツマン
ページ数 184
判型 A5判
大航海時代のノスタルジーが漂う独特の建物
『ポルトガル名建築さんぽ』
ポルトガルは、大西洋に面する南ヨーロッパの国。大航海時代の中心地の役割も果たしたポルトガルの建物は、ロマネスク、イスラム、ゴシック、ルネサンスなど、様々な建築の要素が混ざった独特のデザインをしています。少し変わったデザインの街を描きたい!と思ったら、ポルトガルの街を参考にしてみるのがおすすめ!
ページをめくるたびに物語が起こりそうな街角の写真があらわれ、興味をそそります。
シントラの王宮、ペナ宮殿といった定番のスポットだけでなく、つつましくも力強い地方の村やカラフルな諸島の街も紹介。旅行ガイドとしてももちろん役立つ1冊です!
『ポルトガル名建築さんぽ』
定価 1,600円+税
著者名 矢野 有貴見 (著)、Mamedori (イラスト)
ページ数 152
判型 A5判
外観を華やかに演出する窓デザインの宝庫
『台湾レトロ建築さんぽ 鉄窓花を探して』
「鉄窓花」とは、台湾の古い民家やビルの窓を彩る鉄製の飾り格子のこと。もともとは防犯目的でしたが、そのデザインは幾何学模様や山形、花、動物など実に多彩です。
本書は、台湾各地で見つけた素敵なレトロ建築の窓辺の風景を集めた1冊。
外観を描く背景画を華やかに演出するテクニックは色々とありますが、窓は特に情報量が集まるポイント。多様な格子デザインの数々の中から、気に入ったデザインやオリジナルデザインを生み出す事ができれば、イラストをワンランクアップさせること間違いなしです!
台湾のレトロ建築が好きな方は、同著者の『台湾名建築めぐり』、『台湾レトロ建築案内』などもおすすめです。
『台湾レトロ建築さんぽ 鉄窓花を探して』
定価 1,600円+税
著者名 老屋顔(辛永勝・楊朝景) (著), 小栗山 智 (翻訳)
ページ数 192
判型 A5判
ポップなカラーパレットが参考になる!
『かわいいアジアの洋館』
建物の色といえば白や茶色など地味になりがちで、映える画づくりに苦労することも多いでしょう。そんな時におすすめなのが、東南アジアの「ショップハウス」と呼ばれる家屋を集めた写真集。
ビビッドでポップな店舗ファサードを見てみれば、建物にそんな色の組み合わせをしていいのか!そんな部分にも装飾していいのか!と固定観念が崩れることでしょう。
色だけでなく窓や柱、壁面装飾など、細部までデザインが尽くされた建物ばかり。マンネリ打破を求めている方に手に取ってみていただきたい1冊です。
『かわいいアジアの洋館』
定価 1,800円+税
著者名 タチアナ・キルディシェワ (著), 西山 志緒 (翻訳)
ページ数 208
古代世界がまるごとわかる!
『古代ローマ解剖図鑑』
古代世界の舞台として代表的な「古代ローマ」。多くの作品のテーマとなり、ヨーロッパ文化の基盤の1つにもなっている文明です。
そんな古代ローマが分かれば、ヨーロッパ文明への理解度もグググっと上がること間違いなし。
「グラディエーター」に登場する闘技場、テルマエ・ロマエに登場する浴場、カエサルやアウグストゥスといった歴史に名を刻む皇帝たち……。建物はもちろん、人物や生活文化、戦争まで全部がわかる1冊。古代世界をテーマとした作品の副読本にも持ってこいです!
『古代ローマ解剖図鑑』
定価 1,800円+税
著者名 本村 凌二 (監修)
ページ数 160
判型 A5判
唯一無二の美しさ
『世界の美しいモスク 増補改訂版』
謎めいた雰囲気に満ち満ちた「アラビアンナイト」の舞台としてイメージされるイスラム世界。その背景には、豪華絢爛な装飾、ステンドグラスの光、美しい文様……キリスト教の教会とはまた一味違った、吸い込まれるような魅力をもつモスクが思い起こされるでしょう。
本書はハギア・ソフィアなど著名なモスクだけでなく、南・東南アジアや西アフリカなど、世界中のモスクから53か所を厳選して紹介する1冊です。
モスクの外観はもちろんのこと、豪華絢爛な内部の装飾やステンドグラスの美麗な写真も多数。基本的な建築用語の解説もカバーしているので、眺めるだけでは分からなかった建物のつくりやデザインのルールから理解できます。
『世界の美しいモスク 増補改訂版』
定価 2,000円+税
著者名 深見 奈緒子
ページ数 176
判型 B5変