トイレを制する者は避難生活を制す
在宅避難(おうち避難)時の「トイレ」はまさに死活問題。大規模災害ではなくても、停電や断水などさまざまな原因でトイレが使えなくなることは案外多いのです。排泄を我慢するために水分を控えた結果、脱水で体調を崩すなど、トイレ問題はさまざまな悪循環を引き起こすと共にストレスの根源にもなりえるため、あらかじめの「備え」を万全にしておきたいものです。
「携帯トイレ」は災害時の必須アイテム。既に一式セットになっている市販品の携帯トイレは便利で使いやすいのですが、家族の人数×日数分の必要個数を揃えると結構コストが嵩みます。普段から家にあるアイテムを組み合わせて災害時用のトイレを自作すれば、おうち避難が少々長引いても安心なので、おすすめです。
自作トイレに必要なアイテム
アイテムをセットする
手作りの災害時用トイレでは、おうち避難ならではのポイントとして、実際の「トイレの便器」を活用します。
まずはポリ袋と「給水するもの」を、便器にセット!
百便は一便にしかず(!?)。とにかく一回使ってみよう
最初は抵抗があると思いますが、慣れれば大丈夫。
また、用を足した後の「モノ」の保管場所も重要です。家の中でどこに置いておくのが適切なのか(臭いを閉じ込められそうなBOXや停電しても比較的涼しい場所など…)あらかじめシミュレーションしておきましょう。
【番外編】庭を活用する
登山やキャンプなどアウトドアの趣味を持つ人なら少なからず「野外での用足し」の経験があるはず。庭のある家にお住まいの方は、こんな方法もおすすめです。落ち葉やおがくずなどを被せることで、微生物による分解効果も期待できます。
定価 1,500円+税
ページ数 128
判型 A5判
発行年月 2023/03
ISBN 9784767830865※ポイント還元100%! (2024年9月30日まで)
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著者プロフィール
鈴木みき
1972年東京生まれ。24歳の頃のカナダ生活をきっかけに山に目覚める。以来、山小屋のアルバイトや山雑誌での読者モデルを経て、イラストレーターに。SNSや自らの登山経験を描いたコミックエッセイを通じて山の楽しさや気持ちよさを伝えている。また、「登山初心者から経験者まで一緒に楽しめる」登山同行ツアーの企画・同行や講演など活動は幅広い。『鈴木みきの休日ふらり山旅計画』(エクスナレッジ)、『登山式DE 防災習慣』(講談社)、『悩んだときは山に行け!』(平凡社)など著書多数。2018年の北海道胆振東部地震での在宅避難経験を機に、防災士資格を取得。