【地震や台風…防災・在宅避難の「どうする?」を解決!】②「それでもお米が食べたい!」ポリ袋炊飯+燃料編

南海トラフ地震や大型台風など、さまざまな災害が話題に上る昨今。
「備えあれば、憂いなし」という言葉の通り、「もしも」に備えて準備をしておきたいものです。
今回は、防災士の資格を持つアウトドア・イラストレーターの鈴木みきさんの著書『キャンプ気分ではじめる おうち防災チャレンジBOOK』から、知っておくと便利な「ポリ袋炊飯」テクニックをピックアップしてご紹介します!

「ポリ袋調理」は防災食のニュースタンダード!

近年話題の「ポリ袋調理」は、言い換えれば「湯せん調理」。鍋や器を汚さずにご飯を炊いたりおかずを煮たりできるうえ、個食で調理できるので衛生的。失敗しにくく簡単に作れる……と、避難生活に適したメリットだらけで、防災食にピッタリの調理法。しかも手軽で簡単に「お米からご飯を炊ける」というのですから驚きです。

もしもの時に慌てないためにも、予行演習を兼ねて「ポリ袋炊飯」にチャレンジしてみましょう!

 

やってみよう!「ポリ袋炊飯」

まずはポリ袋に米と水を入れて、浸水します。ポイントは2時間以上しっかりと浸水させ、米に水を吸わせること。これを怠ると難度がアップします。水量は炊飯器で炊く際よりも多め(1.2~1.3倍程度。通常米1合=水180mlのところ、200ml程度にするとよい)にします。

 

鍋を火にかけて、いざ炊飯

中火にかけて沸騰したら弱火で15分、ポリ袋を取り出したら蒸らし5分でホカホカのご飯が完成!
災害時はとにかく水が貴重品。ポリ袋ごとお茶碗に入れて食べれば、洗い物の必要もなく一石二鳥です。

常備しておきたいカセットコンロ+ガスボンベ

災害時、ガス管の破裂による断ガス(ガス供給停止)が発生すると、復旧までに数週間かかることも。そんなときの救世主がカセットコンロ。扱いやすく安全で、燃料も入手しやすいカセットコンロは一家に1台備えておきたいアイテムです。また、ガス缶に充填されている液化ガスには「低温環境では気化しにくい」という特徴があるので、寒い時期は火が弱くなりがち。そんなときは掌や服の中などで少し温めてあげるのがポイントです。

 


『キャンプ気分ではじめる おうち防災チャレンジBOOK』

定価   1,500円+税
ページ数    128
判型        A5判

発行年月   2023/03
ISBN 9784767830865

※ポイント還元100%! (2024年9月30日まで)

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著者プロフィール

鈴木みき

1972年東京生まれ。24歳の頃のカナダ生活をきっかけに山に目覚める。以来、山小屋のアルバイトや山雑誌での読者モデルを経て、イラストレーターに。SNSや自らの登山経験を描いたコミックエッセイを通じて山の楽しさや気持ちよさを伝えている。また、「登山初心者から経験者まで一緒に楽しめる」登山同行ツアーの企画・同行や講演など活動は幅広い。『鈴木みきの休日ふらり山旅計画』(エクスナレッジ)、『登山式DE 防災習慣』(講談社)、『悩んだときは山に行け!』(平凡社)など著書多数。2018年の北海道胆振東部地震での在宅避難経験を機に、防災士資格を取得。