絵が上手くなりたいあなたへ。芸術の秋におすすめの『アニメ私塾』のイラスト技法書3冊

「アニメ私塾」こと室井康雄さんの3冊の大ヒット技法書。PDF版電子書籍の発売を記念し、期間限定【2024年9月2日~2024年10月10日 23:59まで】ポイント還元30%を進呈しています。ここでは3冊の本の内容をご紹介します!絵が上手くなりたい方、テクニックを磨きたい方 ぜひご参考にしてください。

※PDF版電子書籍ご購入にはエクスナレッジ・ストアに会員登録していただく必要がございます。

『アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術』

2017年刊行の第一作。室井康雄さんのオリジナルノウハウが詰まった濃密な一冊です。顔・手足の描き方の基本から空間を作り出す作法まで、初心者からプロまでお役に立ちます。添削例も沢山掲載しています。
室井さんによるyoutubeでの本書の紹介動画はこちら!

PDF版はDVDが付きません。何卒ご了承くださいませ。

顔の描き方を基本から学べる

顔を描くうえで大事なのは、各パーツの「位置と比率」を守ることです。目や髪の毛など細部ばかり意識しがちですが、「位置と比率」を守って描くだけでちゃんと人の顔に見えるようになります。ここで紹介する描き方はごく初歩的なものですが、とても汎用性があります。初心者はもちろん、自信がある人までぜひ実践してみてください。

比率の大切さがわかる

自分の好きな絵を模写していると、目や髪の毛など特定の部分が膨らんでバランスが悪くなってしまうことがよくあります。これは、その絵やキャラクターに対して思い入れの強い部分に意識が集中してしまい、そこだけを一生懸命に描きすぎてしまうためです。そうならないためには、各部の「比率」「位置関係」を守って描くことが大切です。

手足の描き方がわかる

手足など体の末端部分は、魅力的なキャラクターを描くための大切な要素です。たとえば手をぎゅっと握れば不安な感情を、力を抜くと落ち着きの感情を表現できます。また足元をきちんと描くことで、地面にしっかりと人が立つ、説得力のある表現になります。ここでは手足を描くためのポイントをいくつか紹介しますが、うまく描けないときは実物の手足を観察するよう心掛けましょう。

キャラクターに「躍動感」を持たせるポーズの描き方がわかる

「絵に躍動感が出ない」という悩みを持つ人は多いことでしょう。この悩みを解決するには、まず「人間の体は重い」ということを意識しなければなりません。人が動くということはその重さが移動するということ、つまり、止まっていた状態から重心が傾き、バランスが崩れることを意味します。躍動感を出すためにはこの考え方がとても重要です。それに加えて、肩や腰などがどのように動くか、また動きによって角度がついたときに各所がどう見えるのかを理解することも大切です。

給水塔と人で学ぶ「レイアウト」と「目線誘導」

ここでは、レイアウトと目線誘導について学んでいきましょう。レイアウトとは、フレーム内に描く対象を配置することです。これは同時に、目線の誘導をつくることでもあります。本項では例として、給水塔と人のように大きさの違うものを、フレームに対してどのように配置すればより見やすくなるのかを考えていきます。

DVDビデオ付き! アニメ私塾流 最速でなんでも描けるようになるキャラ作画の技術

定価       2,400円+税
著者名 室井康雄
ページ数 160
判型 B5判
発行年月日 2017/11/15
ISBN 9784767823904
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『アニメ私塾流 最高の絵と人生の描き方 添削解説80点付き』

「僕は絵を描きはじめて全てが変わった。人生が圧倒的に楽しくなった。」と著者が断言するように、絵が上手くなること=人生が上手くいく方法を本書は論理的にまとめています。人生を楽しくすることについても、絵の上達から得られる満足だけでなく、成長過程での試行錯誤や繰り返しの経験が、今後の人生を切り開く上での糧になると説いています。そして絵で食べて行くにはどうすれば良いのか、実体験を交えながら分かりやすく解説しています。

うまい人の描き方をマネしよう!

あらゆる習得の基本は先人の模倣です。幼児が言葉を覚えるときも、周囲の大人の見よう見まねからはじめます。芸事、スポーツ、すべて共通です。まずうまい人のやり方をよく見てマネすることが、一番早くうまくなる近道です。
そしていまどき、多くの人にとって最も気軽で、最も身近で、最もうまい人はどこにいるのでしょうか。それはインターネットにいます。各種SNSや手元動画では、描き方を指南してくれているうまい人がたくさんいます。時空を超えて、常にうまい人の手元を見られる時代になりました。うまい人のイメージを持ちつつ描くことが何より大事です。

絵で自己満足しよう!

自己満足というと、横柄や勝手というイメージが先行しがちですが、自己満足=「悪い」「しちゃいけない」というような先入観は間違っています。自己満足しないと、そもそも絵を描かないはず。描いて自己満足して、もっと満足したいから、うまくなりたいのです。
絵を描く動機の中心軸に、形にしたい、追い求める「自分の理想」がないと次が描けなくなりますが、「満足しちゃいけない」わけではありません。描いている最中のいまこのいっときは、大いに悦に入りましょう。そして次の瞬間には、さらなる満足を求めましょう。

なにも見ずに描くためには?

逆説的ですが、見ないで描くためには、たくさん見て描いてください! 見ないで描ける唯一の練習方法は見て描くことです。そしてただ見るのではなく、対象を抽象的に単純化して見てください。
なにも見ないで描くには、対象物の特徴を「わかる」必要があります。まず単純な比率や形を覚え、それからたくさん描いて手で覚えます。曖昧なままでは描けないので、描く前にひたすら観察しましょう。
立体化が難しいものは三面図を描きおこすなど、違った角度から「わかる」ためのアプローチをしてみましょう。

絵の見栄えはシルエットで決まる!

絵の描き方は主に「シルエット」と「盛り土」の二派に分かれます。
「シルエット」といっても、細かな凹凸やシワまでを追った形ではありません。全体のポーズをなるべくシンプルな図形で表現した形のことです。全体を大まかなシルエットから描けば、全体の輪郭から中身、細部へと向かい、常に完成形を意識しながら各所を描くことができます。

描く前に勝負は決まっている

うまく描けない、形がとれない人ほど、なにも見ずに描こうとしたり下調べが甘かったりします。絵のレベルを上げたいなら、とにかく見て調べ、観察しましょう。わからない対象をわからないまま描いても時間の無駄です。わからないものがあれば、一度紙から離れてみましょう。「身近にヒントがあるか?」とか「ネットで画像検索するか?」とか「近所にロケハンに行くか?」など、描く前にやるべきは、対象を「わかる」ことです。

アニメ私塾流 最高の絵と人生の描き方 添削解説80点付き

定価 1,600円+税
著者名 室井 康雄(アニメ私塾)
ページ数 224
判型 A5判
発行年月日  2019/12/18
ISBN 784767826950
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『アニメ私塾流 最強3ステップでラクラク顔・バストアップ作画術』

人の顔を描くときに、多くの人は「きれい」「かわいい」「かっこいい」などの印象を先行させてしまうがゆえに、いきなり「細部」にこだわりがちです。
それでは、どんなにすてきな表情が描けても顔の各パーツが適切に配置できておらず、違和感がある顔になってしまいます。
本書ではその「全体・中間・細部」の手順をマスターする方法を徹底解説。確実に顔がうまく描けるようになることを体感できます。

全体・中間・細部の手順がわかる

多くの人が「細部」に時間をかけてしまいがちですが、「全体」にこだわって描くことが、イメージ通りの絵を描くための近道です。「全体」は絵の設計図です。「全体」の良し悪しが中間、細部に影響し、完成度を決定します。

横顔パーツの配置がわかる

【眉は目の斜め上に】
横顔の眉は、真上ではなく斜め上に描きます。眉は目に汗が入らないようにする屋根の役割を果たすため、目よりも前に出ています。役割や顔の立体感を意識して、違和感のない位置に描きましょう。
【鼻・口・あごはあとで描き足す】
鼻・口・あごは、頭全体を囲む四角のフレームの外に加える描き方と、フレームから鼻上のカーブをけずり出す描き方があります。なるべく簡単で正確に形が取れる方法を模索し、表現したいものに適した描き方を選択しましょう。

斜め顔の基本がわかる

斜め顔を描く際には、正面顔と横顔をよく理解している必要があります。向きによって正面顔と横顔の要素が複雑に混ざっているため、参考にする絵をしっかりと見ながら描きましょう。

眉と目で喜怒哀楽を表す

【眉の向きと位置で変わる表情】
眉の上げ下げによって、怒りから困惑まで感情が表現できます。そのため、目と眉の距離も、顔の印象に影響を与えます。
【眉のデザインいろいろ】
眉のデザインはさまざまですが、太眉には意思の強さが表れやすいなど、それぞれ特徴があり、キャラクターの印象を左右します。

自然な演技のつけ方がわかる

【顔と体は別方向にする】
面と向かってあいさつをする。その場合、絵のうえだけで考えると顔も体も正面に向けたくなりますが、現実の人の動きを観察すれば、そんな動きの人はまず見かけないはずです。顔と体の向きを変えてねじれを作ることで、自然な演技になります。
【動きのオーバーラップ】
「〇〇しながら△△をする」など別々の行動を同時にすることを動きのオーバーラップと呼びます。人はふたつ以上の行動を日常的に同時に行っています。動きのオーバーラップを演技に入れることで、より自然で存在感のあるキャラ描写になります。

アニメ私塾流 最強3ステップでラクラク顔・バストアップ作画術

定価 2,000円+税
著者名 室井康雄
ページ数 176
判型 B5判
発行年月日 2022/07/14
ISBN 9784767829609
PDF版の購入はこちら

芸術の秋にイラストの技法書を

まだまだ暑い日が続きますが芸術の秋が近づいてきましたね。絵を描き始めたい方も、もっとうまくなりたい方にも『アニメ私塾』の本はとてもおすすめです!ぜひお読みいただけたら幸いです。

著者プロフィール

室井康雄(むろい・やすお)

アニメーター。1981年、福島県生まれ。中央大学を卒業後、スタジオジブリに入社。退社後、『NARUTO』『電脳コイル』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズなどの原画を担当。その後、絵コンテや演出も手がける。現在は自ら開設した「アニメ私塾」で塾生の指導にあたりながら、YouTubeTwitter 等でそのノウハウを公開。多くの幅広いユーザーから人気を博している。
過去の主な参加作品( 動画、原画、作画監督、演出、絵コンテ)『ゲド戦記』『NARUTO』『ぼくらの』『天元突破グレンラガン』『電脳コイル』『亡念のザムド』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破、Q』『劇場版Fate/stay night[Unlimited Blade Works]』『ドラえもん のび太の人魚大海戦』『借りぐらしのアリエッティ』『セイクリッドセブン』『とある魔術の禁書目録II』『灼眼のシャナ』『とある科学の超電磁砲S』『銀の匙Silver Spoon』『神撃のバハムートGENESIS』ほか多数。