◆オウサマペンギンが間近で見られる! 「島根県立しまね海洋館 アクアス」
寒い地域にもいる人気の生きものと言えばペンギン。特に世界で2番目の大きさを誇るオウサマペンギンは、野生では南極よりも少し北にある亜南極の島々に暮らしています。
島根県立しまね海洋館では、毎年冬季限定でオウサマペンギンが散歩をする「ペンギンパレード」を実施。普段は屋内プールにいるオウサマペンギンも冬期には屋外プールで間近に観察できます。オウサマペンギンの巨大さと、その美しさを間近で体験できる貴重な機会です。
※今年は島根県内で鳥インフルエンザの発生が確認されたため、今期(12月〜2月)のペンギンパレードは休止されるそうです。
「島根県立しまね海洋館 アクアス」
島根県立石見海浜公園にある大型水族館。地元島根の海、日本海の生きものたちから世界の水辺の生きものたちまで約400種1万点がくらす。大型サメがひしめく、出雲神話に縁のあるワニ(サメ)が主役で大水槽は圧巻の光景。アクアスを代表する生きものシロイルカのほか、アシカ・アザラシパフォーマンスや4種のペンギンがくらすペンギン館など、魚類展示以外の見どころも大充実。
◆水中で躍動するイルカを眺める! 上越市立水族博物館 うみがたり
水族館で暮らすイルカの日々の運動や健康チェックのためにも役立っているイルカパフォーマンス。迫力のあるジャンプや細かい指示を的確に覚える、イルカの賢さを学べるプログラムですが、イルカの本領はやはり水中。
上越市立水族博物館うみがたりでは、日本海とプールの水面が繋がっているかのように見えるイルカスタジアムが目玉展示のひとつ。ここでは冬季になると水中でダイバーと一緒に泳ぐイルカの姿を眺められる「水中ドルフィンパフォーマンス」を行っています。
ダイバーとイルカが息を合わせて泳ぐ姿や、激しいジャンプなどとは一味違う美しく雄大な姿は必見。
「上越市立水族博物館うみがたり」
日本海をテーマにした水族館。イルカスタジアムが位置する最上階の3階から見る日本海は美しく、日本海を借景にジャンプするイルカたちが見られる。冬季は水中でのイルカパフォーマンスを行っている。一番の目玉は約50種3万8千点の生きものがくらす「うみがたり大水槽」。ここはなんと上越沖の海底地形データを基に、1万分の1の縮尺で再現された日本初のジオラマ水槽になっている。
◆冬になると水槽が凍る!? 北の大地の水族館
寒い地域では、自然の池や川では水が凍ってしまうこともあります。では、その氷の下では魚たちはどのように暮らしているのでしょうか。普段ではなかなか見ることのできない「氷の下の魚たち」を、展示として再現した水族館があります。
北海道でも寒さが厳しい北見市留辺蘂町にある「北の大地の水族館」には、小さい水族館ながら日本初や世界初の展示もある見ごたえ抜群の水族館。
この中にある屋外と繋がった「四季の水槽」では、厳冬期になると表層に厚さ数cm~10cm程の凍った層が発生します。この光景が水族館で見られるのはここが世界初。凍った川の下で平然と泳ぐ魚たちの姿も厳冬期ならではの貴重な光景です。
「北の大地の水族館」
北海道は北見市留辺蘂町にある淡水水族館。道の駅の一角に建つ小さな水族館だが、滝つぼを下から覗くことができる日本初の水槽「滝つぼ水槽」や、厳冬期には凍った川という世界初の景観を見せてくれる「四季の水槽」、北海道にしか生息していない日本最大の淡水魚イトウをその美しさにこだわって飼育している「イトウの大水槽」など、見応え抜群の展示が広がる。
◆一年中楽しめる水族館、通って季節ごとの変化を楽しもう!
今回紹介した水族館以外にも、冬限定の展示やイベントなどは各地の水族館で開催されています。
撮り下ろしの美しい写真で全国44の水族館を厳選して紹介した『日本の美しい水族館』を読めば、今まで知っていた水族館もより楽しく、知らなかった水族館にも行きたくなること必須。眺めて楽しい、本書片手に水族館を巡ればもっと楽しい、水族館本の大定番になること間違いなしの1冊です。
定価 1,800円+税
写真・文 銀鏡つかさ
ページ数 192
判型 A5判
発行年月 2022/9
ISBN 9784767830322
書籍の詳細・購入はこちらから