古代より最重要視されてきた伊勢神宮
「一生に一度は行きたい」といわれることの多い神社、伊勢神宮。
伊勢神宮は古代から重要視されてきた神社です。701年に成立した「大宝律令」では、「神宮のお正月」ともいわれる神嘗祭(かんなめさい)や、伊勢神宮に神衣を献じる神衣祭(かんみそさい)についての諸儀礼を定めた条文があるなど、ほかの神社とは格別の扱いを受けていたことがわかります。
神嘗祭とは、伊勢神宮で行われる年間1,500回に及ぶ祭典のなかで最も古い由緒をもち、重要とされる祭祀。その年に収穫された新穀を最初にアマテラスに捧げて、恵みに感謝する祭事です。現在は10月15日~17日に行われています。
では一体、どうして伊勢神宮が重要視されているのか…?
そのヒントは「日本の神話」にあります!
特別に、建築知識2025年1月号に掲載しているマンガの一部をチラ見せ!
オオクニヌシが葦原の中つ国(地上世界のこと)を譲ると、アマテラスは孫のニニギを葦原の中つ国の新たな統治者になりました。このときアマテラスがニニギに授けたのが、「三種の神器」といわれる、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、八咫鏡(やたのかがみ)、草薙の剣(くさなぎのつるぎ)です。
そして、この八咫鏡(やたのかがみ)が伊勢神宮の神体なのです!
八咫鏡とは、天の石屋からアマテラスを出すために、イシコリドメがつくった鏡のこと。アマテラスは、この鏡を自身の御魂として祀るように命じたのでした。
伊勢神宮は皇祖神とゆかりがあるから古代から重要視されてきたのです。
ちなみに、オオクニヌシが葦原の中つ国を譲り、移り住んだのが出雲大社です。
出雲大社の社伝によると、創建当初は本殿の高さは、なんと約96mだったとか! 当時の人々にとって96mという高さは、地上と神域を隔てる神聖な空間の象徴だったと考えられています。
ここまで読んでくれた方にさらにチラ見せ!
本特集のマンガを描いてくださったのは、累計600万部突破の大人気シリーズコミカライズ「少年陰陽師」(原作:結城光流)も描かれている、空倉シキジさん。「少年陰陽師」の主人公・昌浩の強いまなざしと、ダイナミックな表現に惹かれて、今回お願いしました。
空倉シキジさんからキャラクターデザイン案が届いたときの編集部の興奮といったら!
うるわしくてしなやかな強さもある神々のイラストに魅了されたので、ここで少しお見せしちゃいます!
いかがだったでしょう!
「日本の神話」を知っていると、神社が少し身近なもののように感じられませんか!?
神々たちの物語があって、その物語が「神社」という建築物に集約すると考えると、悠久のときも感じられて、ロマンがありますよね~!
建築知識2025年1月号では、「日本の創世」から「神武天皇の誕生」までをマンガで解説しています!
……もしかして今、「あれ、神武天皇ってどこの神社に祀られているのだろう」と疑問に思った方もいらっしゃいました?
安心してください! 神武天皇を祀っている橿原神宮も、本特集内でその由来と建築的な特徴を解説しています!
建築知識2025年1月号は、
年末年始に神社めぐりをするときのお供にしてもよし!
家のコタツでぬくぬくしながら読むにもよし!
な1冊です。
本日2024年12月25日から「エクスナレッジ・ストア」にてPDF版電子書籍の発売も開始したので、ぜひチェックしてみてください! 全国の書店でも購入できます。