イスラム都市のルーツは古代オリエントにあった?
まず驚いたのが、古代オリエントにルーツを持つ都市が、イスラム世界に存在したことです。しかも、そのひとつがイスラムの代表的な都市のひとつ「バグダード」だったのです。
古代オリエント時代、この地にはイエスが話していたともされるアラム語を使う民族が集落を築いていました。やがて、その地は円形の都市構造をもつイスラム都市バグダードとして発展していきます。さらに驚いたのが、この「円形都市」という形も、古代オリエント時代から見られた都市計画だったこと。防衛のしやすさや建材の節約など、古代から合理性を追求した都市設計がしっかり考えられていたのです。
都市のカタチや思想は、決して途切れることなく脈々と受け継がれてきた——。
そんな歴史のつながりを、2号作りながら感じました。
イラスト:オノタツヤ
どちらの時代にも登場する都市の理解が深まる
もうひとつ、2つの時代を通して見えてきたのが「都市の重なり」です。
なかでも私が注目したのが、古代オリエントとイスラムを語る上で欠かせない都市、エルサレム。6月号「古代オリエント」特集では、この聖地を歴史の原点から丁寧にひもときました。そして、イスラムの聖地として知られる「岩のドーム」が建つ場所も、実は古代オリエント時代には大規模な神殿があった場所。都市も信仰も、まさに壮大な歴史の積み重ねの上に成り立っているのだと改めて感じました。7月号「イスラム」特集でエルサレムを大きく項目立てしていませんが、「古代オリエント」特集を読んでいただくことで、より面白さが伝わるはず!
2つの特集を並べて読むと、都市の見え方や理解がぐっと深まります!
イラスト:広田スタジオ
【セット購入特典】50点の線画データプレゼント!
「2号読むと都市の見え方がおもしろくなる、だからセット買いをもっと後押しできないか…」そんな思いからご用意したのが、2号セットご購入の方限定・特別特典です!古代オリエントとイスラムの家具やモスクなど、線画データをなんと50点プレゼント!いろんなシーンに活用できるものを厳選してご用意しました。
セット特典の詳細は、以下の記事でご紹介中!
実際に2号を読めば、まだまだ面白い発見が待っています。
ぜひ誌面で楽しんでください!