川尻こだまさんのキャラクターと楽しく学ぶ!建築基準法・児童福祉法など、保育所・認定こども園の主要な建築法規【建築知識11月号試し読み】

建物を設計するうえで避けては通れない、建築法規。建物種類によって、建築基準法以外の法令からも耐火規制や階段の設置など設計に大きく影響を与える規制を受ける場合があります。本記事では、「保育施設」に関わる法規を解説します

この記事では、建築知識11月号特集「マルわかり 建物種類ごと法規チェックシート」の内容をチラ見せ!ナビゲーターの「ケンチクワワ」、「カンちゃん」と一緒に、保育所・認定こども園に関する法規を学びましょう。

イラストレーター:川尻こだま

ケンチクワワ

ちくわにはまったチワワ。
建築基準法に詳しい。ほんとはパピヨン

 

カンちゃん

 ケンチクワワの飼い主。
関連法規に詳しい。好きな練り物はさつま揚げ

 

 

保育施設は大きく分けて3種類あるワン!

保育施設には、大きく分けて次の3種類があります。①文部科学省の管轄で学校教育法に基づき運営される「幼稚園」。②子ども家庭庁の管轄で児童福祉法に基づき運営される「保育所」。③同じく子ども家庭庁の管轄で認定こども園法に基づき運営される「こども園」です。

認定こども園は、さらに幼保連携型・幼稚園型・保育所型・地方裁量型の4つの種類があるよ。
このうち幼保連携型認定こども園は、
幼稚園的機能と保育所的機能の両方を併せもつ保育施設だよ!

 

建築基準法上は、幼稚園は「学校」に、保育所は「児童福祉施設等」*に、幼保連携型認定こども園は「学校」または「児童福祉施設等」に位置付けられるワン!「学校」と「児童福祉施設等」とで適用される規定が異なる場合、より厳しい規定が適用されるワン

*認可外保育施設の用途については、行政との協議が必要である

 

幼保連携型認定こども園には保育所の排煙設備・非常用照明・内装制限の規制が適用されるワン!

幼保連携型認定こども園は、排煙設備(令126条の2)・非常用照明(令126条の4)・内装制限(令128条の5)[下表]の規制が、保育所と同様の基準で適用されます。

幼稚園(学校)には用途による内装制限の規定がないため、
地階や無窓居室、その避難経路、火気使用室でなければ、木材をあらわしにできる場合もあるワン!

 

保育所や幼保連携型認定こども園の場合は、
児童福祉法等に基づく内装制限[下表]を受けるため注意が必要だよ

 

 

上表のように
不燃材料での仕上げが求められる場合もあるよ!

 

!なんと!!
これは要注意だワン!

 

ほかにも耐火規制や階段の設置など
関連法規からも規制をうけるから要チェックだよ~

 

建築知識11月号は「マルわかり 建物種類ごと法規チェックシート」特集!

建築知識11月号では、保育所・認定こども園をはじめ、設計時に確認すべき法規とその要件がひと目でわかる法規チェックシートを“建物種類ごと”にまとめて解説!住宅はもちろん、店舗や工場・倉庫など、さまざまな建物種類にまつわる法規を掲載しています。特例の見直しや壁量基準など昨今の法改正も盛り込んだ建築実務者必携の1冊です


建築知識25/11 マルわかり 建物種類ごと法規チェックシート
122ページ
B5判
1,800円+税