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建築知識2024年7月号
「中国の建物と街並み詳説絵巻」
深遠なる中国の建物と街並みの歴史を徹底解説!
本特集では「キングダム」「三国志」「ラストエンペラー」…数々の名作の舞台となった建物や街並み、家具や服飾まで、フルカラーイラストで詳細に解説しています。
中国建築史を学ぶ入門書としてはもちろん、史跡を楽しむきっかけとしても、創作における資料としても役立つこと間違いなし!
長い歴史の中で培われた絢爛かつ精密な中国建築の世界…。その一部をちょっとだけご紹介します!
世界遺産「万里の長城」は国境防衛のための大規模土木事業
山の上に延々と連なる城壁。「万里の長城」は、戦国期(紀元前5~3世紀ころ)に築造された防衛用の長城を、秦代(紀元前3世紀ころ)に複数つないで大規模にしたものが起源といわれています。
用いられた建材は、土を層状に付き固める版築というものから、石積み、磚(焼成レンガ)など、地域や時代によってさまざま。
国境地帯の辺境を防衛する目的で築かれたため、秦代には有事の際に首都から長城まですぐに駆け付けられる「直道」と呼ばれる道路も整備されました。
碁盤目状に整然と区画された都市「長安」。その都市計画とは…?
秩序だって整然とした隋・唐代(6~10世紀ころ)の長安の街並みは、日本の平城京や平安京にも大きな影響を与えました。
宅地・宮殿(皇帝の生活の場)・官庁街の大きく3つのエリアからなり、南北に走る大通り朱雀大街を中心軸として、左右対称に全108の坊(碁盤目状の都市区画)が整然と並びます。
このような街並みは、多様な民族が混在する都市の治安を維持するために、計画的に造営されました。
「ラストエンペラー」の舞台!中国宮殿建築の集大成・紫禁城
紫禁城は、明・清代(14~20世紀ころ)の約500年にわたり、24人の皇帝が生活と政治の拠点とした宮殿。
敷地の広さは約73万㎡にも及び、豪華な装飾が施された大小多くの建物が建ち並びます。
建物群は左右対称に整然と並び、南北方向の中心軸上には、皇帝の玉座もある「太和殿」など主要な建物が配されています。
長大で劇的なアプローチ空間や、豪華絢爛な建物装飾は、皇帝の権力を示す手段のひとつでした。
このほかにも、さまざまな建物や街並みなどを詳細に解説しています!
建築知識2024年7月号では、新石器時代から清代までの中国の建物や街並みを、イラスト付きで詳しく解説しています。気候風土に応じた特徴的な住宅建築や、服装・家具の変遷など、暮らしと文化に焦点を当てた解説もありますので、より深い理解につながるはず!
ぜひ、この1冊を中国建築に“沼る”きっかけにしてください…!
【目次】
1章 都市・建物の歴史と特徴
・5分で分かる中国史
・中国の都市と建物のルール
・中国木造建築の特徴
2章 新石器時代~春秋戦国期
・新石器時代の住居
・夏末期の二里頭遺跡
・殷後期の殷墟遺跡
・西周の鳳雛宮殿遺跡
・春秋戦国期の建築と攻城戦略
3章 秦~漢代
・咸陽宮
・始皇帝陵
・秦・漢代の土木技術
・前漢代の長安
・漢代の陵墓
4章 魏晋南北朝期~唐代
・北魏代の洛陽
・嵩岳寺の仏塔
・隋・唐の長安
・大明宮
・安済橋
・佛光寺の東大殿
・石窟寺院
5章 宋~元代
・北宋代の開封
・隆興寺
・南宋代の蘇州
・独楽寺の観音閣
・仏宮寺の釈迦塔
・善化寺
・元の大都
・妙応寺の白塔
・永楽宮
6章 明~清代
・明・清の北京
・天壇
・紫禁城
・長陵
・霊谷寺の無梁殿
・曲阜の孔廟
・私家庭園
7章 暮らしと文化
・風土に根差した民居
・坐様式の変遷
・明清家具
・服飾
建築知識24/07 新石器・古代王朝から清朝まで 中国の建物と街並み詳説絵巻
定価 1,800円+税
ページ数 142
判型 B5判
発行年月 2024/06
ISBN 4910034290741