シャーロック・ホームズの建築
「ワトスン君、ゲイブルがどの部分かわかるかい?」
ホームズがとワトスンが暮らした「ベイカー街221B」
不気味な魔犬の呪いが続く「バスカヴィル館」
社交嫌いの人間が集う「ディオゲネス・クラブ」
それらは一体どんな建築だったのだろう?
アーサー・コナン・ドイルが生み出した、世界一有名な名探偵シャーロック・ホームズ。
シャーロック・ホームズ研究家の北原尚彦氏と一級建築士の村山隆司氏が17の事件を題材に、物語の中に登場する建物を徹底考察。
コナン・ドイルの書いた文章を分析し、解読し、間取りの細部に至るまで緻密に建築を設計した。
この本を読めば、ホームズの生きたヴィクトリア朝の英国建築が分かる。
建築が分かればシャーロック・ホームズ・シリーズはもっと面白い。
さぁ、この本を読んで謎解きの旅に出かけよう。
シャーロック・ホームズの建築
定価 2,000円+税
著者名 北原 尚彦(文) 村山 隆司(絵・図)
ページ数 221
判型 A5判
発行年月日 2022/02/21
ISBN 9784767829777
『シャーロック・ホームズの建築』をもっと楽しむために 北原尚彦先生が選んだ本はこちら!
1 コナン・ドイル/日暮雅通訳《新訳シャーロック・ホームズ》
3 アンドルー・ライセット『シャーロック・ホームズの世界 大図鑑』
コナン・ドイル/日暮雅通訳《新訳シャーロック・ホームズ》(光文社文庫/2006年-2008年)
まずはシャーロック・ホームズの原作(ファン&研究家=シャーロッキアンは「正典」と呼称)がなくては始まりません。多数の版元から多数の訳者によるものが出ていて選択に困りますが、ここでは重鎮シャーロッキアンの訳者による、定番の光文社文庫版を。他に角川文庫版、創元推理文庫版、河出文庫版などがあります。
シャーロック・ホームズの冒険 ★
A・C・ドイル/著 日暮雅通/訳
2006年1月12日発売
定価:968円(税込み)
ISBN 978-4-334-76163-9★ 日暮雅通先生翻訳の《新訳シャーロック・ホームズ全集》はシリーズです。光文社文庫から『シャーロック・ホームズの冒険』の他に『シャーロック・ホームズの回想』『緋色の研究』『シャーロック・ホームズの生還』『四つの署名』『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』『バスカヴィル家の犬』『シャーロック・ホームズの事件簿』『恐怖の谷』が刊行されています。
えのころ工房『シャーロック・ホームズ人物解剖図鑑』(エクスナレッジ/2023年)
シャーロック・ホームズの世界をヴィジュアルから理解するのに最適の一冊です。キャラクターがメインですが、ストーリーや背景も概説されています。イラストのキュートさとマニアックさを兼ね備えた奇跡の書! 全三巻になる予定なので、今後にも期待しましょう!
シャーロック・ホームズ人物解剖図鑑
定価 1,800円+税
著者名 えのころ工房
ページ数 221
判型 A5判
発行年月日 2023/02/02
ISBN 9784767831145
アンドルー・ライセット『シャーロック・ホームズの世界 大図鑑』(河出書房新社/2024年)
シャーロック・ホームズという「文化」を多数の図版と文章で紹介。大型のホームズ解説書は複数ありますが、本書はその最新のもの。「英国」という舞台から、最新のドラマまで。ビジュアルを眺めているだけでも、知識が身につきます!
シャーロック・ホームズの世界 大図鑑
アンドルー・ライセット 著
日暮 雅通 訳
単行本 A4変形 ● 208ページ
定価4,950円(本体4,500円)
ISBN:978-4-309-20905-0
発売日:2024.10.16
マシュー・ライス『英国建築の解剖図鑑』(エクスナレッジ/2021年)
様々な時代・スタイルの英国建築を細部までイラスト図解した本です。あの部分、この部分が「こんな名前だったんだ!」と判ります。これ、『シャーロック・ホームズの建築』執筆中に欲しかったですよ!
英国建築の解剖図鑑
定価 1,900円+税
著者名 マシュー・ライス (著), 中島 智章 (監修), 岡本 由香子 (翻訳)
ページ数 240
判型 A5判
発行年月日 2021/11/16
ISBN 9784767829548
小野まり『図説 英国インテリアの歴史』(河出書房新社/2013年)
ライスの前掲書がイラスト主体なのに対し、こちらは写真が主体。英国の建物を外からも中からも撮影しており、「実際にどのように見えるか」がはっきり分かります。集合住宅もあれば、お屋敷もあります!
図説 英国インテリアの歴史 魅惑のヴィクトリアン・ハウス
小野まり 著
単行本 A5変形 ● 128ページ
定価2,090円(本体1,900円)
ISBN:978-4-309-76279-1
発売日:2019.02.14
5冊の本を参考に、ホームズ×建築の世界をもっとお楽しみください!
アーサー・コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズ。その作品に登場する建物や事件の現場は、実際はどんな建築物だったのか?
『シャーロック・ホームズの建築』はその問いに答えた一冊です。
シャーロック・ホームズ研究家の北原尚彦先生と一級建築士の村山隆司氏の叡智の結晶、『シャーロック・ホームズの建築』をよろしくお願いいたします!
著者プロフィール 北原尚彦(キタハラ ナオヒコ)
1962年生まれ。青山学院大学理工学部物理学科卒。作家、翻訳家、ホームズ研究家。日本推理作家協会会員。日本古典SF研究会会長。小説『ジョン、全裸連盟へ行く』『ホームズ連盟の事件簿』など。『シャーロック・ホームズの蒐集』で日本推理作家協会賞候補。
訳書キム・ニューマン『モリアーティ秘録(上・下)』など。エッセイ『シャーロック・ホームズ秘宝の研究』など。編書『シャーロック・ホームズの古典事件帖』で日本シャーロック・ホームズ大賞を受賞。『シャーロック・ホームズ語辞典』で日本推理作家協会賞および本格ミステリ大賞候補となり、再び日本シャーロック・ホームズ大賞を受賞。ドラマ監修『ミス・シャーロック』など。最新刊『初歩からのシャーロック・ホームズ』。