日本から約3時間半で行ける身近な海外、台湾。
台湾は日本から約3時間半で行けるってご存じでしたか?
日本との時差も1時間あまりなので、思い立ったらすぐ行けて、2泊3日あればたっぷりと楽しみ尽くせる、身近ながら異国情緒あふれる旅行先です。
今回はアクセスしやすい台南の街から、思わず訪れてみたくなる、
レトロでかわいい台湾の町をご紹介します。
一度は訪れてみたい、レトロで素敵な百貨店
台南にある林百貨は、山口出身の実業家である林方一さんが1932年に創立したデパート。
店頭は開店当時のままの床やドアの上部の木枠など、昔の面影を感じさせます。
そんなレトロな雰囲気のなかで、台湾の若手アーティストによるMIT(メイドインタイワン)雑貨や、台湾らしいお土産などのお買い物が楽しめます。
【information】
林百貨
住所:台南市忠義路二段63号
台南の神農街は、歩くだけでタイムスリップした気分に
台南には古都だけに、古い町並みが多く残っています。
なかでもノスタルジックな時間を味わわせてくれるのが、神農街(シェンノンジェ)です。
神農街はかつて運河が流れ商業が盛んな街でした。
そのせいか、今でも清朝や日本統治時代に造られた建物が健在です。
木製のサッシ、ゆがんだ窓ガラスなどが、なんともいえない味を出しています。
陽が落ちると灯籠が灯り、幻想的な世界に。
神農街は昼夜、どちらも足を運ぶべきスポットです。
【information】
神農街(シェンノンジェ)
住所:台南市神農街
狭い通路の先にある、雰囲気たっぷりの喫茶店
こんなに入口がわかりにくい喫茶店はあまりありません。
そんな隠れ家のような喫茶店が「窄門咖啡館」です。
「窄」という漢字は「狭い」という意味。住所を頼りに訪れても入口がどこか見つかりません。
建物の隙間にある、ほんの50~60cmほどの通路。
これが入口なのです。
身体を斜めにして通路をすり抜け、2階の店内に進むと、「中世ヨーロッパってこんな感じ?」といった店構えが現れます。
築100年ほど経つ古民家をリノベーションした店内では、
長年世界を旅するたびオーナーが集めてきたアンティークのインテリアや雑貨が楽しめます。
一押しのメニューはアイスアイリッシュコーヒー。
甘いドリンクではありますが、アイリッシュウイスキーにコーヒーの苦みが効いた、大人の味わいです。
訪れる際は、ぜひ時間を気にせずに訪れたいものです。
【information】
窄門咖啡館
住所:台南市中西区南門路67号2F
定価 1,600円+税
著者名 山田やすよ 写真 ミヤジシンゴ
ページ数 160
判型 A5判
発行年月日 2019/6
ISBN 978-4767826295
【著者】
文・山田やすよ
旅ものの雑誌、書籍を中心に編集と執筆を行う。
パイナップル・台湾茶・猫・日本酒を愛し、旅ものでは特に台湾、沖縄、ハワイに詳しい。
2019年2月より宮古島諸島、池間島で池間食堂をオープン。
著書に「台湾夜市を食べつくす! 」(産業編集センター)、「台湾の食堂ゴハン」(ピエ・ブックス)、「しろめしの友」(晋遊舎)。
写真・ミヤジシンゴ
1967年、東京生まれ。写真家。
1993年よりフリーフォトグラファーとして活動を始め、広告や出版の仕事のかたわら作品を制作。
「しあわせな瞬間」が写真活動のテーマで、海・人・食・旅を通して追求中。
1997年より葉山在住。共著に「しろめしの友」(晋遊舎)。