「9月号・長崎特集」現地取材に行ってきました![第2回 建築知識の日常]

今回の「建築知識の日常」では、8月20日発売予定の9月号・長崎特集に向けた、現地取材の様子をお届けします!長崎といえば、教会、出島、軍艦島などの有名スポットはもちろん、城やお寺、離島まで、多彩な建築と街並みが詰まった魅力あふれる街。その背景には、異国文化や歴史が色濃く息づいていて、建築好き・歴史好きにもたまらないエリアです。
編集部としても「これは行くしかない!」と、気合いを入れてまるっと1週間、現地を巡ってきました。その様子を、先取りでご紹介します!

1日目】 まずは出島から!

長崎1日目は出島へ!

出島は、江戸時代に唯一外国とつながっていた特別な場所。

橋を渡って島に入る瞬間、今でも「ここだけ別世界だったんだな」と、しみじみ感じました。


当時の建物や街並みが再現されていて、歩いていると、まるで歴史の中に迷い込んだような気分。現場では「この建物は?」「生活の名残は?」と、終始メモとカメラが大忙し…!

誌面では、出島の建物や暮らしのリアルをしっかり掘り下げる予定なので、ぜひ楽しみにしていてください。

出島への道の途中。これからの旅の始まりにワクワク!

 

 

2日目】 キリスト教と建築をめぐる旅

2日目は、大浦天主堂や浦上天主堂など、キリスト教にまつわる建物をたっぷり取材。
ヨーロッパと日本の技術が融合した美しい教会建築は、見れば見るほど魅力的で時間を忘れるほどでした…。

 

長崎のキリスト教の歴史は長く、隠れキリシタンがいた集落などもあるそうです。長崎は、そんな隠れキリシタンの歴史が深く刻まれた土地なので、背景を知ると、教会や街の風景がまったく違って見えてきます。

教会建築の多様さや街との関係性などを、誌面ではイラストや図解も交えて、わかりやすく紹介する予定です!

日が落ちかけた大浦天主堂。神秘的で美しい

 

3日目】 軍艦島に思いをはせて

3日目の目玉は軍艦島。

日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」の舞台としても注目を浴びました。

ドラマを見た方ならご存じかと思いますが、かつて炭鉱の島として栄え、鉱員たちは高水準な暮らしをしていたようです。そのあたりも深掘りしたいと思っています。

建築関連では、日本初のRC造高層アパートが建設されたことが有名です。実際に訪れると、老朽化が進んでいるものの、圧倒的な存在感に心を奪われました。

「かつての姿をしっかり誌面で伝えなければ」と強く思いました。

 

余談ですが、この日はついに長崎ちゃんぽんを食べにいけました!本場で食べるちゃんぽん、最高でした。

野菜のうまみとスープのコクが最高!
長崎担当になってよかった

 

46日目】 佐世保や波佐見町など長崎市外も取材!

今さらですが、今回の特集は編集2人で手分けして取材しています。

そのおかげで、佐世保や波佐見町など、広い範囲を短期間で巡ることができました。

長崎市内だけじゃない、長崎県の魅力をたっぷり詰め込む予定です!

佐世保の街を上から。取材の息抜きに最高の眺めでした。もうひと踏ん張り!!

 

意外に歴史が古い!長崎特集の注目ポイント

博物館にも多く訪れ、古墳や石器、朝鮮半島とのつながり、遣唐使船とのかかわりなど古い時代から幅広く調査。

個人的には、あの大人気ゲーム「Ghost of Tsushima」の舞台・対馬にもロマンを感じ、この特集を楽しみにしていました。金田城の名前を聞いたときにはテンションが上がりました。(プレイしたことある人は、対馬に興味をもつ気持ちも分かっていただけるはず…!)

 

旅を終えて

取材は連日朝から夜までスケジュールびっしり。今回紹介した以外にも、グラバー園や平和公園、島原城や興福寺などいろんな場所に行ってきました!

15件以上の場所をまわることも…。移動も大変で怒涛の日々でしたが、取材のなかで長崎の歴史と魅力の奥深さを実感し、なかなか味わえない旅でもありました。読者の皆様にはこの成果をすべてお伝えしたいと思っています。地元の方や旅行に訪れる方をはじめ、歴史好き、長崎好きなどなどいろんな方にぜひ誌面で長崎を体感してほしいです!

 

建築知識9月号・長崎特集は、820日発売です!

これから、力を入れて制作していきますので、どうぞお楽しみに!