背景画をワンランクアップ!今すぐ試したくなる”神絵師”のテクニックがつまったTIPS本5選

キャラクター、背景にかかわらず、イラストって奥深い。基本的な描きかたは習得してきたけど、上達するほど粗も見えてくるものです。そんな時は、ほかの優れた作品からエッセンスを学ぶが吉!イラストをもっと上達したい、作品がかっこいいことは分かるけど、それがなぜなのか分からない、ちょっとした工夫で作品をレベルアップさせたい!とお悩みの方におすすめの本をまとめました。

今回紹介する本はこちら

01. 『最高の建物と街を描く技術』
02. 『MAEDAXの学校萌え!!』
03. 『ファンタジー配色アイデア事典』
04. 『パースと背景画 基本から演出までのすべて』
05. 「建築知識」

建築の専門知識×神絵師のテクニック=無敵の背景画!
『最高の建物と街を描く技術』

建築誌ならではの視点でつくられた背景画・パース特集として話題になり、売り切れ続出、雑誌では異例の重版もかかった「建築知識」2019年10月号&2021年6月号が合体した書籍版!

「それっぽい」建物や街並みを描きたいなら、実際の建築がどんなルールでできているかを知るのが一番の近道です。本書では、リアリティのある建物と街を描くコツを「建築の知識」と「表現技法」の両面から紹介。
リビング・和室などの内観、木造とRC造の外観の違い、照明の配置方法、屋根・窓などの部位ごとのつくりから、それらが街を形づくる時のルール、はたまた神社・江戸時代・学校など住宅以外のシチュエーションまで、建物を表現するなら知っておきたい寸法・名称・知識がさまざまな切り口でまとめられています。

もちろんパースと構図の基礎や、遠近法の種類、陰影と色のつけ方、モチーフの配置方法などイラストの魅力を高める作画のコツも実際の作品をベースに解説!1人の作家のノウハウではなく、さまざまな作家のテクニックTIPSがたくさん見られるのも本書の特徴です。
吉田誠治、マテウシュ・ウルバノヴィチ、よー清水、大童澄瞳、藤ちょこ、谷内優穂、MAEDAX、殿ヶ谷美由記など…イラスト・アニメ/美術設定・マンガの幅広いジャンルから”神絵師”が集結!媒体も画材も多様なので、きっとあなたに合うテクニックが見つかります。
この1冊で「知識」と「表現」の両方から幅を広げれば、背景画は怖いものなし!

『最高の建物と街を描く技術』
定価 3,200円+税
著者名 建築知識(編)
ページ数 208
判型 B5判

学校を描くならこれが必携!『MAEDAXの学校萌え!!』

マンガやアニメのキャラクター背景として頻出なのは「学校」。教室や廊下、保健室や部室など、ストーリーの中で色々な部屋を描くこともあるでしょう。記憶を頼りに描いているあなた、「最近の学校は寸法も設備も進化している」って知っていましたか?
本書は背景イラスト専門の画塾“アシスタント背景美塾”で塾長を務めるMAEDAX氏が学校設計の専門家に徹底取材を行って作成した「学校特化の資料集」です。

廊下、階段、普通教室、特別教室(理科室、音楽室)、図書室、保険室、職員室、屋上、トイレ、体育館、プール、グラウンド(校庭)などなど、学校のあらゆる空間を解説。
写真だけでは把握するのが難しい空間の全体像も、俯瞰イラストや平面図があればよく分かります。また空間の寸法・部位名称だけではなく、学校ならではのアイテムを描いた[アイテム図鑑]も充実。部屋の中に配置するモノまで描けちゃいます。
デジタル機器を活用した教育に対応した教室、ゆとりのある寸法体系など、最新の学校事情も分かる1冊。なかなか取材ができない「学校」を生き生きと描きたいなら、必ず役立つ!

▼本書の試し読み記事はこちら
クリエイター必見! 昔と今の学校の廊下は「設備・廊下幅・窓」が描き分けのポイント

 

 

 

 

 

 


『MAEDAXの学校萌え!!』
定価 2,000円+税
著者名 MAEDAX
ページ数 128
判型 B5判

色が決まれば、完成度は段違い!
『ファンタジー配色アイデア事典』

たとえパースがうまくても、線画はとってもうまくいったとしても、色を塗ったら「ナンカチガウ…」となったことはないでしょうか。無限の中から色を選ぶ作業は、時に決まった形を描くよりも難しいかもしれません。
そんな時は「配色帳」を参考に、使う色を決め込んでみるのがおすすめ!
本書は「不思議の国のアリス」や「雪の女王」、「源氏物語」、「西遊記」など、世界各地の物語やおとぎ話、文学53編をもとに、88のテーマで配色見本を紹介する1冊。物語のシーンや雰囲気のキーワードなど、色々な引き方ができるのが魅力です。

テーマごとに提案される8色の色をもとにした美麗イラストだけでなく、それらのパレットから2色・3色・マルチに配色する場合のパターンを提示。カラフルな色玉を見ているだけで、素敵なイラストが描けそうな気分になってきます。
配色はCMYK/RGB/カラーコードで示されているので、ピックアップにも迷うヒマなし。色選びに困った時に即戦力になってくれる1冊です。

『ファンタジー配色アイデア事典』
定価 2,000円+税
著者名 桜井 輝子 (著), 橋 賢亀 (絵)
ページ数 224
判型 A5判

 ←続刊の『神話と伝説 配色アイデア事典』も近日発売予定です。要チェック!

よりリアルな表現を求めるなら!
『パースと背景画 基本から演出までのすべて』

建築は形状や素材の変化、光の当たり方も複雑なので、手描きイラストだけでなく、最近は3DCGを活用したイラスト表現をする方も多いでしょう。そんな時には、「3DCG×建築」の指南書としてこちらがおすすめ。建築知識2020年7月号の内容をもとに、より見やすく、イラストもより美しく楽しめるように再編した書籍版です。
建築、土木、イラスト、漫画、アニメーション、ゲーム…各界のスペシャリスト達が、3DCGをフルに活用した表現手法をご紹介します。

カメラの使い分けや構図、質感表現、添景の置き方やライティング、「適度にウソをつく」ことなど…ツールとしては3DCGですが、表現上のポイントとしては手描きイラストでも役立つ内容がてんこもり。よりリアリティのある、質感の高い表現を求めている方にはぜひおすすめしたい1冊。
また、駅やオフィス、コンビニ、教会など、ちょっと特殊、だけど頻出なシチュエーションの資料集成も掲載されているので、説得力のある画面作りに役立つこと間違いなしです!

『パースと背景画 基本から演出までのすべて』
定価 2,400円+税
著者名
ページ数 144
判型 A4判

やっぱり最強!?「建築知識」

「建築×イラスト」の新しい楽しみ方として、発売のたびに話題となる「建築知識」。これまでご紹介してきたように、永久保存版として書籍化された特集も多くあります。
ここではまだ書籍化されていない、建築知識でしか読めない背景画テクニックの詰まった号をピックアップ。

色彩表現のいろはを学べる
建築知識2022年12月号「陰翳と光彩を操る光と配色のデザイン技術」

表現したい感情や情景を表すツールになる「色」。本特集は、色彩の基本から、イラストを魅力的に見せるための色使いまで、色を操ってイメージを形にするためのテクニックを詰め込みました! 「どんな色合いにしよう……」と悩みがちな方、ぜひこの特集をお手に取ってください。

建物の“映える”描き方を学べる
建築知識2024年5月号「映える建物を描く技術」

「色」と「光」をコントロールすれば“映える”建物を描ける! 建物をより魅力的に描きたいとき、室内空間をよりリアルに描きたいときに必読の1冊です。照明器具の寸法や配光に関する資料も豊富に掲載しました。

現在建築知識は過去2年分(2022年8月号~2024年7月号)のBNをPDF版電子書籍で発売中!電子版が買えるのはエクスナレッジ・ストアだけです。
7/20までの期間限定で、新規会員登録で500円、建築知識2024年7月号の購入で1,800円分のポイントをプレゼント!1冊の本や雑誌が実質タダで手に入れられるこの機会をお見逃しなく。
▼詳しくはこちらの記事もご確認ください
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