ほんの少し手を加えるだけで、部屋が愛おしい空間に!
「リノベーション」というと、高額な費用と大がかりな工事をイメージされるかもしれません。でも、けっしてそんなことはありません。
本書では、初心者の方でも使いやすい材料や道具、基本的な道具の使い方、DIYでお部屋を変身させる「セルフリノベーション」の方法などを紹介しています。
たとえば、このお部屋の腰壁は本書で紹介している「板でつくる腰壁」のテクニックでかんたんにできます。上部のモールを隠し釘で固定する以外は釘を使わず、板を両面テープでペタペタと張りつけるだけです。家具や床の色と合わせればインテリアに統一感が出ますし、板の種類や色を変えれば、またちがった雰囲気になります。
セルフリノベ向き!フリース壁紙で壁リノベに挑戦しよう!
壁リノベにはいくつか方法がありますが、なかでも挑戦しやすいのがフリース壁紙を使ったリノベです。フリース壁紙は貼り付け面が不織布になっていて伸縮率が低く、壁にのりを塗って貼れるため、手軽に施工できます。専用のりならすぐにはがせるため、元のビニルクロスの上に重ねて貼り、あとからはがして原状回復することも可能です。
最初に専用のりを水に溶いて用意し、のりを壁に塗ったら、なでハケで空気を抜きながら壁紙を貼っていきます。余分な壁紙はツメや地ベラを使ってカットします。本書では施工のイメージをつかみやすいように、壁紙を貼るプロセスを細かく紹介しています。
「Chapter 1 壁のセルフリノベ」では壁紙のほかに、壁のペイント、珪藻土、板壁の作り方などを解説しています。
木工をマスターして、オリジナルの家具をつくろう!
「Chapter 3 収納家具のセルフリノベ」では、木工の基礎知識から始まり、棚の取り付け方法、TV ボードやすき間ワゴンなどの収納家具のつくり方、家具を装飾するタイル貼りや木材の塗装方法を紹介しています。
木工に自信がない方は、まず簡単な収納ボックスをつくることから始めてみましょう。道具の使い方に慣れて小さな作品がひとつ作れれば、応用は無限大です。
木工に慣れてきたらオリジナルの家具を作ってみましょう。写真はペットフードやおもちゃ、散歩道具などをまとめて片づけておける、ペットのための引き出し型の収納ボックスです。一番下の引き出しは、ボウルを2 つ入れて食事スペースにしています。この収納ボックスの材料や寸法などは「Chapter 4 リノベアイデア」で紹介しています。
『はじめてのセルフリノベ』
定価 1,600円+税
著者名 長野 恵理
ページ数 128
判型 B5変
著者プロフィール
長野 恵理(ながの えり)
DIYアドバイザー/グリーンアドバイザー
大手住宅メーカーを経て、雑貨店の経営に携わる。築25年の庭付き一戸建てを購入後、家と庭のリノベーションにハマり、木工やセルフリノベのスキルを習得。DIYワークショップの企画・運営を手がけ、各種イベント、出張リノベワークショップなどを多数開催。
YouTubeチャンネル「Eri Nagano」でガーデンDIYを中心に動画を配信中。